
疲れが抜けにくい40代50代へ。つまずきがちな日は“夜ミルク”でゆるっと骨と心を整えよう
40代になってから、小さな段差に裏切られることが増えました。骨のせいなのか、ただの疲れなのか、それとも不注意なのか…。健康の本には「運動を」「カルシウムを」と、立派な言葉が並んでいます。でも、全部を真面目にこなしていたら、それこそ骨が折れてしまいそう。もっと簡単でやさしい方法があればいいのに――。そこで見つけたのが夜にミルクを温めて飲むだけの温活習慣です。大げさじゃなく、でも確かに日々を支えてくれる夜ミルクの魅力を紹介します。
目次
40代、“なんか変だな”が増えてくる

40代に入ると、それまでとは違う小さな違和感が増えていきます。骨は見えない場所だからこそ変化に気づきにくいもの。まずは「最近なんか変だな」を受け止めることが変化を知る一歩です。
つまずく、疲れやすい、謎の違和感
思えば、40代に入った途端、「昔はこんなんじゃなかった」と思う瞬間が増えていったような気がします。小さな段差につまずいたり、朝起きたら体のどこかがむくれている…。「年のせい」と無理やり納得せてみるものの、謎の違和感にいつも不安を抱えていました。
見えないところで進む“骨の曲がり角”
骨密度は、ゆっくり、でも確実に減っていきます。特に閉経前後の時期は大きな変化があるといわれていますが、見た目ではわからないので気づきにくいものです。
骨とホルモンの話は、ざっくり知っておけば安心

難しい理屈を暗記する必要はありませんが、骨とホルモンの関係を少しだけ知ると“気をつけたい理由”が見えてきます。努力のためではなく、不安を減らすための知識です。
女性は40代から骨密度がゆるやかに、でも確実に下がる

日本には約1,590万人の骨粗しょう症患者がいる(※)と推定されています。そのうち8割が女性です。女性の骨密度は40代頃からじわじわと低下し、50代で大きく減りやすいとされています。
閉経の前後10年間は骨量が大きく減少しやすい時期とされています。「なんとなく疲れやすい」「つまずきやすい」と感じる背景には、こうした見えない変化が隠れていることもあるようです。
※参照:骨粗鬆症財団
カルシウム不足は、意識しないとすぐ忘れる
忙しい毎日の中では、カルシウムのことを後回しにしがち。知識を持っておくのは“がんばるため”ではなく、「そういえば意識しておこうかな」と心に少しだけスペースを作るためです。
専門家の意見
女子栄養大学 栄養生理学研究室・上西 一弘教授
夜はカルシウムの“ゴールデンタイム”

夜の時間帯には、健やかな日々のための“小さなチャンス”が眠っています。
上西教授によると、夜は骨の形成を助けるホルモンが働きやすいとされ、カルシウムが定着しやすい時間帯ともいわれています。寝ているあいだに、骨だけは黙々と“自分の仕事”をしているなんて、なんだか頼もしく感じます。
朝に牛乳を飲む人が多いのは、ただの習慣かもしれない

夜の骨のゴールデンタイムをより有意義にするためには、カルシウムを多く含む牛乳を、就寝前に飲むとなんだか良さそうな気がしませんか?
ところが、森永乳業の調査(2023年)では、牛乳を朝に飲む人は66%、夜に飲む人はわずか12%とのこと。“牛乳は朝”というイメージが強く、夜に飲むという発想がそもそもあまり浸透していないようです。
こうした研究や調査が積み重なり、「夜に牛乳を温めて飲む=夜ミルク」というシンプルな習慣が提案されています。ストイックな健康法でもなく、気負わず始められるのが魅力です。
専門家の意見
女子栄養大学 栄養生理学研究室・上西 一弘教授
ホットミルクには、どうしようもなく落ち着く力がある

温かい牛乳は、体だけでなく心までもそっと落ち着かせてくれます。ここでは、調査でわかった“ホットミルクの効果”と、気分で楽しめる小さなアレンジをご紹介します。
ホットミルクはスマホ休憩よりリラックス度が高い!?
森永乳業が2021年に行った調査では、ホットミルクを飲みながら10分間休憩した人は、スマホで過ごした人より“気分の安定度が4倍高まった”という結果が出ています。
休憩後の状態を比べても、「ホッとしている」と答えた人はホットミルクが約9割、「気分が良い」と感じた人は約8割で、いずれもスマホ休憩の1.5倍に。たった10分なのに、数字で見るとその差は意外と大きいようです。
温かい飲み物がくれる“ふっと力が抜ける瞬間”
温かい飲み物には、体の内側から少しずつ緊張をゆるめてくれる働きがあります。温かさが胃やお腹に広がると、副交感神経が優位になりやすく、自然と“ほっとする”方向に気持ちが傾きます。
湯気を眺めたり、マグを両手で包んだりする動作も、体に「もう休んでいいよ」と合図しているようなもの。理屈より先に、じんわりと肩の力が抜けていく――そんな小さな変化が、温かい飲み物には確かにあります。
気分でちょっと変化をつける牛乳アレンジレシピ
夜ミルクは基本のホットミルクだけでも十分ですが、気分で少し遊ぶ日があってもいいものです。
・エッグノッグ:卵とスパイスを混ぜるだけで、ちょっとしたご褒美のような味わいに。
・気まぐれちょい足し:料理というほどではなく“ただ混ぜるだけ”。気分が変わるのがいいところ。
甘酒みるく

体を温めてくれる甘酒を牛乳とブレンドすると、ほっこり優しいドリンクに。
・牛乳:100ml
・熱湯:100ml
・ゆずの皮のせん切り:適量
マグカップなどに甘酒を入れ、温めた牛乳と熱湯を注ぎ、よく混ぜます。
お好みでゆずの風味を足しましょう。皮をせん切りして散らせば完成。
夜に飲むなら、やさしいミルクがいい

夜に飲む牛乳は、すっと体に入ってくるものがちょうどいい。ここでは、夜ミルクに取り入れやすい牛乳の選び方を紹介します。
クセが少なく、すっと飲めるミルクを選ぶと続けやすい
眠る前は、やさしい味がほしくなります。夜ミルク習慣にするなら、飲み口が軽い牛乳が向いています。
蒸気でやさしく殺菌されていて味がまっすぐ
たとえば「森永のおいしい牛乳」は、蒸気でていねいに殺菌されているため、生乳本来のまろやかさが残っています。夜でも重たさを感じにくいのが特徴です。
“夜ミルク”は無理なく続けられるゆるっと習慣
40代になると、体は静かに、でも確実に変わっていきます。その変化を止めることはできませんが、寄り添うことはできるはず。
夜、少しだけ牛乳を温める。
それだけで、骨のことを思い出したり、自分を労わるきっかけになったりします。大きな改革ではなく、毎日のなかにある小さな気づきを拾うようなイメージです。
がんばらなくていい。
完璧じゃなくていい。
続けられるリズムで、自分の体とゆるく付き合っていけばいいのだと思います。夜ミルクは、その最初の一歩にちょうどいい習慣。今日の夜、湯気を見つめながら自分を少し労わってみませんか。
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※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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