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更新日: 2026年5月31日

海外旅行の不安を減らしたのは、eSIMでした。大人の一人旅“スマホ迷子”脱出記

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海外一人旅でいちばん怖いものは何か。スリでもない。ロストバゲージでもない。私の場合、「スマホがネットにつながらないこと」です。地図が見られない。翻訳アプリが使えない。ホテルの予約画面も出せない。つまり現代の海外旅行、スマホが沈黙すると、こちらもかなり黙る。以前の私は、空港でフリーWi-Fiを探して歩くタイプの旅行者でした。壁際でスマホを掲げ、「届いてくれ……」と祈る。だいたい顔が切羽詰まっている。海外旅行というより、電波との交渉です。そんな“ネット難民旅”を変えてくれたのが、eSIMでした。

「海外でスマホが使えない」が、一番怖かった

ワインとスマホ
撮影:ワタシト編集部

昔の海外旅行って、ガイドブックと地図があればなんとかなったんですよね。でも今は違います。

・地図
・翻訳
・配車アプリ
・ホテル予約
・電車検索
・キャッシュレス決済

全部スマホ。つまり今の海外旅行、「スマホが使えない=突然サバイバル」なんです。

私は以前、フランスの地方都市で、ホテルの場所がわからなくなったことがあります。ネットがつながらず、予約メールも開けない。スクリーンショット?もちろん撮っていません。

しかも海外のフリーWi-Fiって、思ったほど万能ではありません。

空港ではつながっても街中では弱い。
カフェごとにパスワードが違う。
ログイン画面が永遠に出てこない。

あの、「ネットがつながるまで何も始められない感じ」。海外旅行の不安って、治安より先に、小さな通信マークが握っている気がします。

eSIMって、そもそも何?

eSIMは、スマホ本体に内蔵されている“デジタルSIM”のことです。従来のSIMカードのように、小さなカードを差し替える必要がありません。オンラインで申し込みをし、QRコードを読み込んで設定するタイプが一般的。最近はアプリ上でそのまま設定できるものも増えています。

つまり、

・SIMカードを抜き差ししない
・小さいカードをなくさない
・日本で事前設定できる
・到着後すぐネットにつながる

というのが、大きなメリット。

私は昔、物理SIMカードにかなり抵抗がありました。海外の空港で、小さなSIMカードを購入すると、「元のSIMなくさないでね」と言われる。その瞬間、脳内に流れる「終わった」の文字。

絶対なくす。私はイヤホンですら年に数回落とす人間です。SIMなんて、もう砂粒。しかも、「自分で設定してください」と言われると急に不安になる。

設定を間違えて、日本のSIMが消えたらどうしよう。
元の回線に戻せなくなったらどうしよう。
海外で突然スマホが沈黙したらどうしよう。

人は、“見えない通信”にめちゃくちゃ弱い。でも実際にやってみると、eSIMは思ったよりシンプルでした。

私がよく使うのはAiralo。eSIMは会社によってかなり違う

eSIMサービスはいろいろあります。

たとえば、

Airalo
Holafly
Ubigi

など。私はAiraloを使うことが多いのですが、理由は「アプリがわかりやすい」のと、「ヨーロッパ周遊系が使いやすい」から。Airaloは200以上の国と地域に対応していて、ローカル・地域横断・グローバルプランがあります。

ただ、eSIMって「安いからこれ!」で選ぶと、意外と失敗します。チェックしたいのは、料金より先に“どこで使えるか”。「ヨーロッパ対応」と書いてあっても、一部地域が対象外だったり、速度制限があったりすることもあります。特に、スコットランドや北欧、バルト圏みたいな“ヨーロッパだけど微妙に広い”エリアを回るときは要確認。

あと、データ容量も大事です。Google Mapsと調べものくらいなら少容量でもいけますが、Instagram、動画、翻訳、配車アプリを普通に使うと、思った以上に減る。私は毎回、「そんな使わないでしょ」と思って少なめにし、普通に足りなくなります。旅先の通信量、人は自分を過信しがち。

eSIMの使い方。実際にやった流れ

esim設定画面
出典:Airalo

最初は、「設定できなかったらどうしよう」がいちばん不安でした。でも実際は、流れを知るとそこまで難しくありません。

手順
1
アプリやサイトで申し込む

私はAiraloのアプリから購入することが多いです。渡航先を選び、国単体、ヨーロッパ周遊、アジア周遊などを選択。日数やデータ容量を見ながら申し込みます。支払いはクレジットカードやApple Pay対応のものも多い。

2
QRコードを読み込む

購入後、QRコードが表示されます。iPhoneなら、

「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」

から読み込む流れが一般的。最近はアプリから直接インストールできるタイプもあります。

3
主回線・副回線を設定する

ここが最初いちばん混乱しました。普段の日本回線を残したまま、海外用eSIMを追加するイメージです。データ通信だけeSIMに切り替える設定が多いですが、機種によって少し違います。あと、データローミングをONにしないと使えないこともある。

ここ、最初はちょっと緊張します。間違えると数万円請求されそうな不安が(実際は設定さえ間違えなければそんな心配はありません)

不安をゼロにはできない。でも、少し軽くはできる

ヨーロッパの駅
撮影:ワタシト編集部

昔の私は、空港の隅でフリーWi-Fiを探していました。壁際でスマホを掲げ、「つながれ……」と祈るタイプの旅行者です。今思うと、かなり切実な顔をしていたと思う。でもeSIMを使うようになってから、海外に着いた瞬間の景色が少し変わりました。

地図が開く。
ホテルを確認できる。
「まあ、なんとかなるか」と思える。

たぶん、一人旅って、こういう“小さな安心”を増やしていく作業なんですよね。

昔は、“海外に行ける人”と“行けない人”がいると思っていました。でも実際は、みんな不安のまま出発している。ただ、その不安を減らす方法を、少しずつ覚えていくだけなのかもしれません。

eSIMは、旅を劇的に変えるものではありません。でも、「怖くて立ち止まる時間」を減らしてくれる。それだけで、大人の一人旅はずいぶん軽くなる気がしています。

特集「大人の一人旅」はこちら

大人の一人旅

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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執筆者
ライター
おだりょうこ
猫と旅、音楽と映画で形成されたライター&エディター。旅欲が止まらない旅ジャンキー。料理は作るの食べるのも好き。日々の暮らしにひとさじほどの丁寧さを意識することを心がける日々。
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