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更新日: 2026年5月20日

格安モデルがなくなるは嘘?エアコン2027年問題まとめ|今買うべき人・待つべき人を解説

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省エネ基準の強化で格安モデル減少が懸念される「エアコン2027年問題」の真相を徹底解説。新省エネ基準の影響による価格高騰や在庫不足のリスク、買い替えのベストタイミングをまとめました。ダイキン・日立など人気メーカーの狙い目機種も紹介。賢く備えたい方必見です。

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エアコン2027年問題とは?格安モデルがなくなるは嘘?

エアコン2027年問題とは
画像:ワタシト編集部

経済産業省による省エネ基準強化により、2027年4月以降は、メーカー各社は省エネ性能の高いモデルへの移行を進めると見られています。

これにより、今後は以下のような影響が出ると考えられています。

・6~9万円前後の格安モデルが減少
・旧型エアコンのメンテナンスコストの増加
・型落ちモデルへの需要集中で品薄・価格の高騰

こうした一連の変化が、いわゆる「エアコン2027年問題」です。とくに影響を受けやすいのは低価格帯モデルで、省エネ性能の高い上位機種は比較的影響が小さいと見られています。

一方で、「基準値を満たさない製品の製造・出荷が一律で禁止される」といった情報も見られますが、これは制度の一部を単純化した誤解です。ここでは内容を整理して詳しく解説していきます。

6~9万円前後の格安モデルが減少する可能性がある

2027年度からは、これまで以上に高い省エネ性能が求められるため、低価格モデルの多くが新基準を満たせず、減っていくと見られています。

ただし、「基準を満たしていないエアコンが2027年以降すべて販売禁止になる」というわけではありません。省エネ基準は、メーカーが販売する製品全体の平均で評価される仕組みです。

とはいえ、各メーカーは基準をクリアしやすくするため、省エネ性能の高いモデル中心へ移行すると考えられています。その影響で、これまで主流だった6~9万円前後の格安モデルは減少し、エアコン全体の価格帯も上がっていくと考えられています。

旧型エアコンのメンテナンスコストが増加する可能性がある

現在多くのエアコンで使われている冷媒「R410A」は、今後次世代冷媒への切り替えが進むと見られています

ただし、2027年になったからといって、今使っているエアコンが急に修理できなくなるわけではありません。一般的にメーカーは、製造終了後もしばらくの間(約10年)は修理用部品を保有しています。

しかし、今後は旧冷媒の流通量が減ることで、修理費用が高くなったり、古い機種では修理対応が難しくなったりする可能性があります

型落ちモデルへの需要集中で品薄・価格高騰が起きる可能性がある

「値上がり前に買っておきたい」という需要が高まることで、2026年頃から型落ちモデルに人気が集中する可能性があります。

とくに、価格の安いモデルは在庫不足や早期販売終了が起こりやすく、想定以上に価格が上がるケースも考えられます。お得なモデルを狙うなら、需要が集中する前の早めの検討・購入がおすすめです。

省エネ基準強化で価格はどれくらい上がる?

2027年問題値上げ幅
画像:ワタシト編集部

業界の動向や製品コストを踏まえると、2027年度の「新省エネ基準」に対応したモデルは、従来のモデルより2~4万円ほど価格が上がる可能性があると見られています。

これは、基準達成に不可欠な「目に見えない中身のパーツ代(コンプレッサー等の心臓部)」が上昇するためです。

現状、この厳しい基準をクリアできているのは、高性能で大型のパーツを無理なく搭載できる「上位モデル」が中心です。実際Panasonicの2026年モデルを見ても、現時点で新基準(目標年度2027年度)をクリアしているのは、約24万円する上位「Xシリーズ」などの高額モデル。

12万円前後の「中位モデル」として人気のEXシリーズですら、現時点では基準に届いておらず、合格ラインを目指すにはさらなるコストアップが避けられない状況です。

電気代で元は取れる?知っておきたい「購入コスト回収」の現実

節電効果
画像:経済産業省 資源エネルギー庁

「本体価格が高くなっても、電気代が安くなるなら結果的にお得なのでは?」と気になる方も多いはずです。

内閣府の「消費動向調査」によると、エアコンの平均使用年数は約14年。この期間使い続ける前提で新省エネ基準モデルへ買い替えた場合、経済産業省 資源エネルギー庁の試算では、上記の通り長期的な電気代の削減効果が期待されています。

こうした試算を見る限り、本体価格が2~4万円アップしたとしても、平均寿命まで使い倒せば十分に「元」は取れる計算になります。

寝室・子供部屋は元が取れないリスクも

ただし、この試算はJIS基準(※)で定められた「1日18時間(6時~24時)」の使用を前提としており、主にリビングなど長時間使うケースを想定しています。そのため、使用時間が短い寝室や子供部屋では、収支のイメージが大きく変わります

リビング(6畳モデルを1日18時間使用)14年間で約4万円の電気代を節約
→ 本体価格が3万円上がっても、長期的には回収できる可能性あり
寝室(6畳モデル・1日約7時間使用/JISの約40%)14年間で約1.6万円の電気代を節約
→ 3万円の価格上昇分を補いきれず、約1.4万円の差が残る計算

※ JIS C 9612に基づき、冷房164日間/暖房141日間、1日18時間使用した場合の消費電力量で算出。

このように、使用時間によって「新基準モデル」の恩恵を受けられるかどうかは大きく異なってきます。

長時間使うリビングなどは、将来の光熱費を抑えられる「新基準モデル」を。一方で、寝室や子供部屋など使用時間が短い部屋は、本体価格を抑えた「現行モデル」を2026年中に確保しておく。このように、部屋ごとの使い方に合わせて賢く選ぶのが、最も現実的な自衛策といえるでしょう。

値上がりはいつから?いつ買うのが正解?

2027年問題買い時
画像:ワタシト編集部

エアコンの価格上昇は、2027年を待たず2026年頃から始まると見られています。

とくに2026年秋以降は、

・新基準を満たさない格安モデルの減少
・新基準対応モデルへの切り替え
・「高くなる前に買いたい」という駆け込み需要

が重なることで、エアコン全体の価格が上がりやすくなる可能性があります。

さらに、型落ちの格安モデルに人気が集中することで、在庫不足や早期売り切れ、型落ちモデル自体の価格高騰が起こるケースも考えられます

2026年は“値下がり待ち”より早め購入がおすすめ

これまで格安エアコンの買い時といえば、型落ちモデルが安くなりやすい「2~3月」が定番でした。しかし、2027年問題を控えた2026年は事情が異なります。

メーカー各社は、新基準を満たせない格安モデルの生産を2026年夏以降に徐々に縮小すると見られており、秋以降は「安い型落ち在庫」そのものが減る可能性があります。そのため、例年通り2027年の2~3月の値下がりを待っていると、「安くなる前に売り切れる」というケースも考えられます。

2026年に限っては、在庫が比較的豊富な「夏前の5~6月」や、夏需要が落ち着く「9月頃」に動くのが、現実的には狙い目になりそうです。

【判断基準】我が家のエアコンは「今」買い替えるべき?

2027年問題エアコン買い換え基準
画像:ワタシト編集部

ここまで解説したエアコン2027年問題の内容を踏まえ、「今すぐ買い替えるべきか」「まだ様子を見るべきか」を判断しやすくするためのチェックポイントを整理しました。

今すぐ買い替えを検討したい人

以下に当てはまる場合は、早めの買い替えを検討してもよいタイミングです。

・エアコンの使用年数が10年以上
・冷暖房の効きが悪くなってきた
・電気代が以前より高くなっている
・修理より買い替えの方が現実的と言われたことがある
・できるだけ初期費用を抑えた型落ちモデルを狙いたい

とくに2026年以降は、型落ちの在庫状況や価格が変動しやすくなる可能性があるため、「安い時期に選びたい」という人ほど早めの検討が向いています

まだ急がなくてもいい人

次のような場合は、すぐに買い替えなくても問題ないケースが多いです。

・購入してからまだ5~7年程度
・とくに不具合や効きの悪さを感じていない
・最新機能にこだわりがない
・今後の価格動向を見ながら検討したい

2027年以降もエアコンが使えなくなるわけではなく、既存機種の修理も一般的には一定期間対応されます。そのため「壊れていないなら急ぐ必要はない」という判断も十分合理的です

エアコン2027年問題前に買いたいおすすめ機種

ここまでの内容を踏まえて、人気メーカーの現行モデルの中から、次世代冷媒を採用しつつ、省エネ基準100%には届いていない分、型落ちで価格が抑えられている機種を中心にピックアップしました。

ダイキン S225ATES|価格と性能のバランスが良い定番モデル

ダイキンS225ATES

ダイキン エアコン 6畳 S225ATES-W 2025年 Eシリーズ

参考価格:77,000円(税込・取り付け工事無し)

空調専門メーカーとして独自の空気清浄技術を持つダイキンの、Eシリーズの2025年モデル(おもに6畳用)。コンパクトサイズの室内機を採用したスタンダードモデルです。

結露水を利用して熱交換器の汚れを洗浄する「水内部クリーン」や、暑すぎ・寒すぎを検知して自動運転する「室温パトロール」といった機能を搭載しています。

省エネ基準達成率は87%(2027年度)で、冷媒には次世代冷媒「R32」を採用年間電気代の目安は19,359円(※)です。

※ 期間消費電力量から電気代を換算。電力料金は目安として1kWhあたり27円(税込)として算出。

日立RAS-AJ2225S|コンパクトで設置しやすくコスパの良い一台

日立RAS-AJ2225S

日立 HITACHI エアコン 6畳 RAS-AJ2225S(W) 2025年 白くまくん AJシリーズ

参考価格:53,980円(税込・取り付け工事無し)

「白くまくん」シリーズで知られる日立の、AJシリーズ2025年モデル(おもに6畳用)。コンパクト設計のスタンダードモデルです。

冷房・除湿後に約2時間の送風で内部を乾燥させる「内部送風乾燥運転」や、外気温10℃から使える「ソフト除湿」といった機能を搭載しています。

省エネ基準達成率は87%(2027年度)で、冷媒には次世代冷媒「R32」を採用年間電気代の目安は19,359円(※)です。

※ 期間消費電力量から電気代を換算。電力料金は目安として1kWhあたり27円(税込)として算出。

アイリスオーヤマIPF-2202S|初期コストを抑えたい方のベストチョイス

アイリスオーヤマIPF-2202S

アイリスオーヤマ エアコン 6畳 IPF-2202S-W 2026年

参考価格:44,800円(税込・取り付け工事無し)

家電から日用品まで幅広く手がけるアイリスオーヤマの2026年モデルです。機能をシンプルに絞り込むことで低価格を実現しており、大手メーカーの型落ち品と競合する価格帯で検討できるのが魅力です。

冷やしすぎ・暖めすぎを自動制御する「いたわりエコモードプラス」や、素早く設定温度に到達する「快速パワーモード」など、使い勝手を高める機能を搭載しています。

省エネ基準達成率は87%(2027年度)で、冷媒には次世代冷媒「R32」を採用年間電気代の目安は28,350円(※)です。

※ 期間消費電力量から電気代を換算。電力料金は目安として1kWhあたり27円(税込)として算出。

【Q&A】エアコン2027年問題で良くある質問

ここでは、「電気代はどれくらい変わる?」「補助金はある?」など、エアコン2027年問題に関するよくある疑問をQ&A形式でわかりやすくまとめました。

Q. 省エネ性能が高くなるとどのくらい電気代安くなるの?

A. 使用環境にもよりますが、古いエアコンから最新の省エネモデルへ買い替えることで、年間の電気代が数千円程度安くなるケースがあります。

経済産業省(資源エネルギー庁)の試算では、6畳用エアコン(2.2kW機)の場合、2010年度基準のモデルから2027年度基準を満たすモデルへ買い替えることで、年間約2,760円の光熱費削減効果が見込まれるとされています。

ただし、本体価格は従来モデルより高くなる可能性があるため、「電気代だけで短期間に元が取れる」とは限りません。購入時は、本体価格とランニングコストのバランスを見ながら選ぶことが大切です。

参照:経済産業省資源エネルギー庁ホームページ

Q. エアコン2027年問題は補助金がある?

 A. 2026年5月時点では、「エアコン2027年問題」に特化した国の補助金制度は確認されていません。

2026年5月現在は、国の補助金制度は確認されていません。しかし、自治体によっては省エネ家電の購入支援キャンペーンを実施している場合があります。また、省エネ性能の高い製品を対象にした支援制度が今後拡充される可能性もあります。そのため、購入前にはお住まいの自治体や家電量販店のキャンペーン情報を確認しておくのがおすすめです。

Q. 業務用エアコンの2027年問題はどうなる?

A. 家庭用よりも影響は緩やかで、主な切り替えは2029年度が目安とされています。

経済産業省の省エネ基準では、家庭用の壁掛形エアコンは2027年度を目標年度として基準強化が進む一方、天井埋込形などの店舗・オフィス向け(業務用)は2029年度が目標年度に設定されています。

そのため、業務用エアコンは家庭用のように短期間で低価格モデルが一気に減少するというよりも、段階的に高効率モデルへ移行していくと考えられています。

結果として、家庭用で懸念されているような「格安モデルの急減や市場の急変」は起こりにくく、比較的ゆるやかな変化になると見られています。

参照:資源エネルギー庁 第379回 消費者委員会本会議資料2-6

まとめ|エアコン2027年問題は「いつ買うか」の見極めが重要

2027年4月以降は、省エネ基準を満たさない格安エアコンが減少し、エアコン全体の価格上昇が進むと見られています。とくに2026年後半以降は、型落ちモデルへの駆け込み需要による品薄や価格高騰も起こる可能性があります。

「できるだけ安く買いたい」「シンプルなモデルで十分」という場合は、選択肢が豊富なうちに早めに検討しておくことが、後悔しにくい選び方といえそうです。

 ※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
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執筆者
ライター
中内みずき
余白のある生活を大切にするミニマリスト。暮らしのメディアでライター兼エディターを経験し、現在は家電や雑貨の紹介、掃除のライフハック、DIYなど、日々の暮らしが楽しくなる情報を中心に執筆。趣味はDIYと愛犬とのお出かけ。日々、心地よくシンプルな生活を追求しています。
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