
「卒業アルバム」をデータ化して手放したら心まで軽くなった話【ワタシのやめたもの】
卒業アルバムを捨てたいけれど、思い出があって手放せない――。そんな悩みを解決するために、実際に卒業アルバムをスマホとコンビニでデータ化して手放した体験を紹介します。自分でデータ化する方法や、管理術、処分方法まで解説。思い出を残しながら、後悔せずに暮らしをすっきり整えるヒントをお届けします。
目次
見ないのに捨てられない、卒業アルバムのモヤモヤ

大学では買わなかったものの、幼小中高と4冊ある卒業アルバム。1冊ごとの重量感に加え、大きさもまちまちで場所をとるため、引越しで部屋を片付けるたびに「どうにかしたいな」と感じていました。
「見返す機会はほとんどないけれど、思い出だから捨てづらい」「顔や名前などの個人情報が載っているから、捨て方も気を遣う」とモヤモヤしたまま放置して十数年。
だったらもう「データ化」してコンパクトに持ち替えて、押入れも気分もスッキリさせよう!ということで、重い腰を上げて卒アルのデータ化に挑戦してみることにしました。
データにして物をなくしてしまえば、収納にゆとりができるし、もし「見たい」となったときも手軽に見返せる。湿気やカビも気にしなくていいし、クラウド上に保存しておけば万が一の災害時にも失うリスクを防げます。いつかのための終活としても、いい選択だと思いました。
卒アルをデータ化する主な方法
卒アルをデータ化するには、主に以下の4つの方法が考えられます。
「できるだけ費用をかけたくない」「キレイな画質で残したい」「手間をかけずに済ませたい」など、重視するポイントによって向いている方法は異なります。
| 方法 | 料金 | メリット | デメリット |
| スマホアプリ | 基本無料 | 自宅で今すぐ手軽に作業でき、費用を抑えやすい | 撮影時に影やゆがみが出やすく、画質はあまり良くない |
| コンビニのマルチコピー機 | 1枚30円 | スマホより画質が安定しやすい。A3までの大きなページも対応 | コンビニまで重たいアルバムを持ち運ぶ必要がある。枚数が多いと他の人の迷惑になることも |
| スキャナー購入、またはレンタル | 数千円~数万円 | 自宅で作業でき、画質や設定を自分で調整できる | 機材の準備やコストがかかる |
| 代行業者に依頼 | 1冊数千円~1万円以上 | 段ボールにまとめて送るだけ。手間なくプロ品質の仕上がり | コスト(サービス料+送料)や発送の手間がかかる |
実践!卒業アルバムをデータ化してみた

どの方法で卒アルをデータ化するか悩んだ結果、コスパ重視の私は「全体はスマホでサクッと、大切なページはコンビニで高画質に」というハイブリッド戦略で実践しました。
ステップ1. スマホアプリ(フォトスキャン by Google フォト)でスキャン

画質にそこまでこだわらないページは、アプリでスキャン。今回は「フォトスキャン by Google フォト」というアプリを使って撮影を進めました。
案内に従って、写真全体を撮り、画面に表示される4つの丸に合わせてスマホを動かしていけばスキャンが完了します。光の反射はある程度自動で取り除かれ、写真の角を調整するとゆがみも補正されるため、自宅でも手軽にスキャンが可能。Googleフォトと連携しておけば、自動的にGoogleフォトにもアップロードされていきます。
どうしても画質が荒くはなるものの、特に思い入れのあるページでなければ個人的には許容範囲内。校舎の写真や関わりのないクラスのページなどは、アプリをかざしてテンポよく撮影していきます。
ステップ2. コンビニのマルチコピー機でスキャン

自分のクラスのページや思い出の写真など「キレイに残しておきたいページ」はコンビニへ。コンビニのマルチコピー機ならA3サイズまで対応しているため、大きなサイズのアルバムでもスキャンしやすいのが魅力です。
コンビニでスキャンしたデータは、USBメモリやスマホへ保存可能。スマホアプリでスキャンするよりもキレイな画質で仕上げられます。
スキャンしたデータはスマートに管理!閲覧性も上がるデジタル整理術

データ化した後は、保存方法も重要です。せっかくスキャンしても、どこに保存したかわからないと見返すのは難しくなります。ここでは私が実践した管理方法を紹介します。
二重バックアップでデータ消失に備える
まずはスキャンしたデータを、データの消失に備えるために複数の場所に保存します。GoogleフォトやiCloudなどのクラウドストレージに保存するだけでなく、外付けHDDやブルーレイディスクなどにもバックアップを取っておきましょう。
クラウドと手元の機器の両方に保存しておけば、どちらかに不具合が発生した場合でも、別の場所に保存しているデータが残っていれば完全な消失を防げます。「卒業アルバム本体を捨てたのにデータも消えた」という事態を防ぐためには、二重保存をしておくのがおすすめです。
本のように閲覧できるアプリにまとめる
保存したデータは1枚ずつの画像のまま保存しておくのも良いですが、電子書籍のように閲覧できるアプリにまとめると、あとで見返しやすくなります。
私が今回使ったのは、「Keynote」と「SideBooks」というアプリです。
1. KeynoteでスライドにまとめてPDF化

まずはKeynoteを使って、スキャンした画像をページ順に並べます。
Keynoteはプレゼンテーション作成用のアプリですが、画像を自由に配置できるため、卒業アルバムの整理や個人的なアルバム作りにも活用可能。表紙や目次を追加したり、ページの向きをそろえたりしながら、アルバム全体を1冊の本のように整えていきます。
ページの順番が間違っていないことを確認したら、KeynoteからPDFとして書き出しましょう。画像を1枚ずつ保存するよりも、ひとつのファイルにまとめられるため、管理もしやすくなります。
2. SideBooksで読み込む

次に、Keynoteで作成したPDFをSideBooksに取り込みます。
SideBooksは、PDFを本棚に並べて管理できるアプリです。取り込んだ卒業アルバムは本棚に表示され、タップすればページをめくるように閲覧できます。
実際に使ってみると、紙のアルバムを本棚から取り出すよりも圧倒的に手軽です。スマホやiPadを開けば数秒で思い出にアクセスできます。
Keynoteでページを整え、SideBooksで本のように読む。この組み合わせなら、データ化した卒業アルバムを見返しやすい形で保管できました。
卒業アルバムの捨て方は?
データ化が終わったら、いよいよ現物を手放します。ただし卒業アルバムには、氏名や顔写真のほか、住所が記載されているケースもあるため、そのまま捨てるのは控えたほうがいいでしょう。
処分方法には次のような選択肢があります。
・機密文書処理サービスに依頼する
・お焚き上げを利用する
自治体のルールに従って処分する
卒業アルバムは、金属部分を取り除けば可燃ゴミとして処分できるケースが多いです。処分する際は、まず自分が住んでいる自治体のルールを確認し、それに従った方法で処分を進めましょう。
ただし、個人情報を守るために、顔写真と名前、住所が載っているページは「個人情報保護スタンプを押す」「ハサミで細かく切る」などの対応をしてから捨てるのがおすすめ。テープやのりでページ同士を貼り付けて、中身が見えない袋に入れて処分するのもひとつの方法です。
機密文書溶解処理サービスに依頼する
機密文書溶解処理サービスは、個人情報を含む書類を専門業者が適切に処分してくれるサービスです。卒業アルバムを入れた箱ごと溶解処理されるため、卒業アルバムに掲載された氏名や顔写真を、自分で細かく裁断する手間が省けます。
ただし卒業アルバムのような冊子や写真の処分には対応していない業者もあるため、処理ができる品目の確認をした上で、利用を検討してみましょう。
お焚き上げを利用する
思い出の品として丁寧に手放したい場合は、お焚き上げという方法もあります。神社や寺院などで供養してから処分してもらえるため、気持ちの整理をつけながら手放しやすいのが特徴です。
持ち込みだけでなく郵送でもOKなサービスもありますが、対応している品目や受付方法、費用などは施設によって異なるため、利用前に確認しておくと安心です。
コスパ重視の私は、自分でハサミを入れてしっかり保護した上で、可燃ゴミの日に処分しました。
どの方法を選ぶにしても、「思い出を雑に捨てる」のではなく、「役目を終えたものを手放す」と考えると気持ちが楽になるかもしれません。
思い出は残して モノは手放すという選択

卒業アルバムを捨てることに、最初は少し罪悪感がありました。でも実際にデータ化してみると、失ったものより得たもののほうが大きかったように思います。
収納スペースに余裕が生まれたこと。引っ越しの荷物が減ったこと。そして何より、「いつか整理しなければ」という心の引っ掛かりがなくなったこと。
思い出は、紙にしか存在しないわけではありません。今の時代は、残したい記憶をデータとして大切に保管することもできます。
もし押し入れの奥に眠る卒業アルバムを前に、「捨てたいけれど捨てられない」と感じているなら、一度データ化という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
思い出を残したまま手放す。その小さな決断が、暮らしと気持ちを少し軽くしてくれるかもしれません。
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