
円安でも叶う!憧れのパリ一人旅を安く楽しむ方法|航空券・ホテル・自炊で節約
「パリに行ってみたいけど、円安だし高そう…」そんなふうに思っていませんか?でも実は、航空券の選び方や宿泊スタイル、ちょっとした現地の工夫次第で、パリはまだ“手の届く憧れ”なんです。この記事では、”年イチパリ”を決行し続けている私が、安い航空券の探し方や食費を抑える方法、無料デーを狙った美術館めぐりなど、円安でも「大人の一人旅」を叶えるリアルな節約テクニックを紹介します。
目次
パリ旅行の費用はいくら?円安でも行ける“現実的な予算”とは

「パリなんて、いま行ったら破産するよ」と言われました。でも、実際に行ってみたら、思っていたより“現実的”でした。
パリは高い—。
そう思い込んでいましたが、工夫次第で“行けない街”ではなく“手の届く憧れ”に変わります。たとえば、航空券・宿泊・食費を合わせて1週間で20万円前後。国内旅行を2回分我慢すれば、パリが見えてくる金額です。
旅費の7割を占めるのは航空券。直行便だけを探すと価格に驚きますが、経由便なら10万円台で往復できることもあります。
経由便で感じた“もうひとつの旅”

私はカタール航空を利用し、13万円台でパリへ。
ドーハ空港でのトランジットは少し面倒でしたが、中東の雰囲気を感じられる貴重な時間でもありました。「時間はかかるけれど、こうして一度体をリセットできるのも悪くないな」と思ったものです。
旅の途中に、ほんの少し立ち止まる。それもまた、大人の旅の楽しみかもしれません。
パリ行きの格安航空券を探すコツ【おすすめ航空会社と乗り継ぎ便】

「直行便が一番楽」。それはたしかに正解です。でも、少しだけ遠回りしてみると、旅の幅はぐっと広がります。パリ行きの航空券を安く抑えるなら、乗り継ぎ便(経由便)を検討するのがおすすめ。中東経由(カタール航空・エミレーツ航空)や中国経由(中国国際航空)を選ぶと、直行便より5~10万円安くなることもあります。
ただし、乗り継ぎ時間が長すぎる便は注意が必要です。ドーハで10時間待ちのフライトなどは、少し気合いがいりますが、トランジットを利用して観光に出るのもおすすめ。その時間を“ムダ”と思わず、“もうひとつの旅”として過ごしてみると、意外に楽しいものです。
空港を歩くだけでも、その国の空気や香りを感じられます。たとえば、シンガポールのチャンギ国際空港。ここは「時間を潰す」というより、“時間を楽しむ”空港です。
熱帯植物が生い茂る屋内ガーデン、音と光が舞う噴水ショー「Jewel Rain Vortex」、無料で見られる映画館やバタフライガーデンまで。歩くだけで小さな旅になる—。そんな空港、なかなかありません。「安さの代償」どころか、世界の空港を堪能できるボーナス時間です。
安い航空券を探すときは、価格だけでなく、「どんな寄り道ができるか」も旅の楽しみとして考えてみてくださいね。遠回りのぶんだけ、世界が少し広がります。
ホテル代を節約するなら“暮らすように泊まる”

ホテル代を節約するなら、キッチン付きのアパルトマンがおすすめです。外食を減らすだけで、1日あたり3,000円ほど節約できます。
AirbnbやBooking.comで探せば、“暮らすように泊まる”宿がたくさん見つかります。おすすめのエリアは11区や14区。中心地に近く、治安も良好です。モンマルトルも観光地ながら、朝の静けさが心地よく、散歩好きにはたまりません。
部屋には小さなキッチンと、妙に重い鍋。ガスの火力は気まぐれですが、それもご愛嬌です。“ホテルに泊まる”というより、“借りた部屋で暮らしてみる”感覚。朝はスーパーで買ったバゲットをトースターで温め、夜は小さなテーブルでワインを注ぐ。その“自分のペース”で過ごせる感じが、何より心地いいんです。
「パリの暮らしをのぞくように旅をする」。それだけで、節約もぐっと前向きに感じられます。
次の項では、そんな滞在をさらに楽しむための“食材調達術”を紹介します。
食費を抑えるなら、マルシェで買い物&自炊が正解

食費を抑えるなら、マルシェ(市場)やスーパーの活用がポイントです。チーズ、果物、パン、ワイン…どれも新鮮でお手頃価格。おすすめはアリーグル市場とバスティーユ市場です。市場を歩くだけでパリの生活リズムがわかります。
「MONOPRIX」や「Carrefour」などのスーパーも便利。3ユーロ前後の惣菜やサラダ、焼きたてのクロワッサンが並びます。お惣菜コーナーで悩んでいると、地元のマダムが「それ美味しいわよ」と声をかけてくれたり。節約しながら、思わぬ交流も生まれます。
夕食は、チーズとパンとトマト。料理というより“並べただけ”。でも、これが意外と満たされるんです。旅先では、豪華さより“気楽さ”がごちそう。食費を抑えることが、むしろ旅の自由度を広げてくれます。
節約旅でも満足!“ムニュ”で叶えるフレンチのごちそう

とはいえ—。美食の国・フランスにいながら、本場のフレンチを食べないなんて、ちょっともったいない。そんなときは、ランチタイムの「ムニュ(Menu du jour)」を狙いましょう。
ムニュとは、いわば“本日の定食”。前菜・メイン・デザートがセットになっていて、ディナーよりもぐっとお得です。街角のビストロなら、1人15~25ユーロ前後が相場。ワインを1杯つけても、財布はまだ笑ってます。
ちなみにこのムニュ、黒板に手書き(もちろんフランス語)で書かれていることが多く、読むのはほぼクイズです。
でもご安心を。パリは英語が通じるお店が多いので、「What’s today’s menu?」と聞けば、ちゃんと説明してくれます。

言葉に自信がないときは、伝家の宝刀・スマホの翻訳アプリの出番です。カメラをかざせば、文字もメニューもすぐ日本語に。フランス語が読めなくても、“おいしい”はちゃんと伝わります。
無料&格安で楽しむ!パリ観光スポットと節約術

パリの美術館は、無料デーを狙うととてもお得です。ルーブル美術館は毎月第1金曜日の18時以降、オルセー美術館、オランジュリー美術館、エトワール凱旋門、サント・シャペル、ヴェルサイユ宮殿は毎月第1日曜日が無料開放日(2025年現在)。混雑しますが、それも含めて“パリらしい熱気”を味わえます。
そして、意外と見落としがちなのが交通費。観光ツアーよりも、バスやメトロを上手に使う方が断然お得なんです。ここでおすすめなのが、「Navigo(ナヴィゴ)ウィークパス」。1週間で約30ユーロほど(ゾーン1~5)で、メトロ・バス・RER(郊外線)・トラムがすべて乗り放題。ヴェルサイユ宮殿や空港近郊まで行けるので、コスパ抜群です。

駅の自動券売機や有人カウンターで簡単に購入でき、ICカードにチャージするスタイル。週の途中からでも使えますが、月曜スタートなので旅程に合わせて購入を。
このパスを使えば、地元の人と同じように改札を抜けて、通勤電車でルーブルへ行く—。そんな体験も、パリの日常に少し混ざれたようで楽しい。“移動を観光に変える”のが、節約旅の醍醐味です。

そして、忘れてはいけない最高の無料体験、セーヌ川沿いから眺める夜のエッフェル塔です。煌めく光を見上げながら、「これが無料でいいの?」と思わず笑ってしまいました。お金をかけないほど、記憶に残る瞬間がある。それがパリの不思議です。
実際に行ってわかった!20万円以内で叶えるパリ一人旅の内訳
実際の旅程は、現地5泊+機内2泊の7日間。「いつかの夢」だと思っていたパリも、少しの工夫でこのくらいの現実に落ち着きます。
費用の内訳はこんな感じです。
航空券 | カタール航空経由便(ドーハ乗り継ぎ) | 約13万円 |
宿泊費 | キッチン付きアパルトマン5泊(11区) | 約4万円 |
食費 | 自炊+ムニュ(ランチ定食)+カフェ数回 | 約2万円 |
観光・交通費 | Navigoパス、美術館など 約1万円 | 約1万円 |
| 合計 | 20万円 | |
“ギリ手が届く”金額で、“ちゃんと満足”できました。もちろん、すべてが完璧ではありません。エコノミーのシートは狭く、宿のシャワーは少し気まぐれ。でも、その小さな不便も旅の一部。
お金をかけない旅は、自分の感覚を取り戻す旅でもあります。時間をかけて、味わうように動く。それが“節約旅”の、いちばん豊かなところです。
節約=我慢じゃない。“選び方”で叶える大人のパリ旅

節約は目的ではなく、自分らしい旅をつくるための手段です。お金をかけずとも、美しいものはたくさんあります。
朝のパン屋の香り、セーヌ川の風、マルシェのざわめき。
それらは無料で、でも何より贅沢な“パリ”の風景です。
円安だからこそ、選ぶ力が旅を豊かにします。「高嶺の花」と思っていた街が、いつのまにか“また帰りたい場所”になる—。「年に一度はパリに行く」私を突き動かすのは、あの街で過ごした“無理のない幸せ”なのかもしれません。
あわせて読みたい:ひとりなのに、孤独じゃない。大人になってやっとわかった旅のこと
あわせて読みたい:ポルトガルひとり旅。河岸沿いカフェと路地裏で見つける、小さな幸せ
あわせて読みたい:海外旅行保険はケチらない。失敗から学んだ私のリアルな選び方
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
















