服のように、汚れたら洗えばいいというわけにもいかないソファー。布団のようにクリーニングに出すこともできません。そんなソファーにシミがついてしまったら…。実はソファーのシミは自分で落とすことができます。今回は布製ソファーについてしまったシミの抜き方について説明していきます。

ソファーの染み抜きの3騎士

シミ抜きを始める前に、用意してほしいのがこの3つ。

この3つなしでは、シミ抜きは困難なものになります。J（重曹）、S（酸素系漂白剤）、D（台所用中性洗剤）はシミ抜きの3>騎士と言っても過言ではないでしょう。

ソファーの染み抜き実践

それではソファーのシミ抜きやっていきましょう。今回、シミの原因となってしまったのは清涼飲料水。

まずは中性洗剤と重曹を1:1で混ぜ、ぬるま湯100に対して3～5%の割合で入れましょう。

作った洗剤を布にしみこませ、輪じみにならないように外側から円を描くように中心に向かって、表面をトントンと叩くようにしてシミ抜きしましょう。

シミが落ちたら、最後にぬるま湯を含ませた布を固くしぼり、洗剤を拭き取りましょう。

ドライヤーの熱風で乾かすと布によっては傷む原因となります。乾いた布で水分を拭き取ったあとは、扇風機などで乾かしましょう。

中性洗剤と重曹で作った染み抜き洗剤は清涼飲料水だけでなく、お茶や醤油などの水性の汚れや、皮脂や血液の痕など体から出る汚れにも対応できます。

ソファーのしつこい染みには酸素系漂白剤

ソファで飲むものといえばコーヒー。しかし、ジュースのシミは落ちても、コーヒーのシミはなかなか落ちないというときには、酸素系洗剤を使いましょう。

ぬるま湯1リットルに大さじ1～2杯の酸素系漂白剤を溶かす。

シミ抜き実践でもやりました。輪じみにならないようにシミ抜きしましょう。

ここからはまたシミ抜き実践と同じ工程です。最後にぬるま湯を含ませた布を固くしぼり、洗剤を拭き取りましょう。

ここまでくるとあと少し。シミ抜きで大切なことは諦めないことです。

ソファーの油系のシミにはベンジン！

みなさん、染み抜き3騎士を覚えていますか？J（重曹）、S（酸素系漂白剤）、D（台所用中性洗剤）です。しかし、彼らでも太刀打ちできないものがあります。それが化粧品、機械油などの油系です。

こういうときはベンジンの出番。

ベンジンとは石油由来の有機溶剤という液体。油を多く含む汚れに強く、シミになった油性汚れの染み抜きに活用できます。洗剤では取れにくいガンコなシミはベンジンで落としましょう。

ベンジンの注意事項

ベンジンは油系に強い頼もしいアイテムですが、取り扱いに注意が必要です。

火気の近くで使わない

ベンジンは石油から作られたものなので燃え上がりやすいという性質があります。火を使ったものは近くに置かないようにしましょう。また静電気を起こす家電を遠ざけておくと安心です。

使用中は換気する

ベンジンはかなり揮発性が高く、染み抜きあとに放っておくだけで蒸発してなくなります。蒸発したベンジンは空気中に漂うことになるので窓を開けて外に追い出しましょう。

色落ちテストをする

ベンジンは水とは異なる特殊な液体なので色落ちテストは必須。タオルなどにベンジンを含ませ、目立たない場所を叩きます。数分してベンジンが蒸発したあと、色が落ちるなどしていなければOKです。

これさえクリアすればベンジンはシミにおいてとても頼りになります。ベンジンとうまく付き合うには、ベンジンのことをきちんと知っておきましょう。

ベンジンでソファーの染み抜き

基本工程はシミ抜き実践とさほど変わりはありません。

できるだけ、汚れを布に移してください。

ベンジンを濡れたタオルに1～2滴ほど垂らしたら、輪じみにならない叩き方でトントンしましょう。

ベンジンは放置しているだけで蒸発します。タオルである程度乾いたら放置しても大丈夫。絶望的だった油系のシミもだいぶ取れたのではないでしょうか。困ったときは、ベンジンを使ってみましょう。

ソファーのシミ予防

せっかくキレイにしたソファーのシミ。またシミ抜きしなくていいように、しっかりと予防することが大切です。最後に、ソファーのシミ予防について解説します。

ソファーに飲食物をこぼさない

飲食をすることも多いソファー。一番は、こぼさないようにすることが大切です。そこでおすすめしたいのが、ソファーのすぐ近くにドリンクを置くことが出来るサイドテーブル。

このサイドテーブルならドリンクを置くだけでなく、本や小物、リモコンなども収納可能。整理整頓にも便利なアイテムです。

ソファーにカバーをかけよう

むき出しのままソファーを置いていませんか？中には高価なソファーもあるので、飲食物をこぼしてしまっても最低限の被害で済むよう、カバーをかけましょう。またカバーをすると部屋の雰囲気もがらりと変わり、手軽に模様替えを楽しむことができます。

ソファーの染み抜きは自分でもできる！

汚れても手入れしづらいソファー。しかしシミがついても諦めないでください。丸洗いできなくても、自分で落とすことができるとわかりました。

また自分で落とせなかったシミを落とすことができなくても、プロに任せるなどの方法もあります。どうか、お気に入りのソファーを諦めないで、長く愛用しましょう。

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ワタシト 編集部

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