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更新日: 2026年2月3日

言葉が通じなくても、旅はちゃんと進む。 大人のひとり旅で知っておきたい「会話しない」安心術

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海外旅行の不安として、だいたい毎回、最後までしぶとく残るのが「言葉が通じなかったらどうしよう」という問題です。英語に自信がない。現地の言葉なんて、なおさらわからない。黙っていたら何も始まらない気がする。でも、ひとり旅を重ねるほど、私はだんだん確信するようになりました。

言葉が通じなくても旅はちゃんと進む。むしろ、会話しないほうがうまくいく場面すらある。今回は、大人の一人旅だからこそ知っておきたい「会話しない安心術」を、失敗談とともにまとめてみました。

日本人は、本当は英語がまったく話せないわけじゃない

ポルト一人旅
撮影:ワタシト編集部

まず、これだけは言わせてください。

日本人は、「英語が話せない」と思い込みすぎです。今でこそ、小学校で英語が必須ですが、私たちは「間違えない英語」を求められすぎた世代でした。

発音を直され、文法を赤で囲まれ、テストでは点数をつけられる。英語は誰かに何かを伝えるための言葉というより、間違えないために扱う“科目”だった気がします。だから今も、英語を話そうとするとどこかで身構えてしまう。頭の中で文を組み立てて「これ、合ってる?」と自分に確認して、そのうちタイミングを逃す。

でも冷静に考えると、私たちは中学・高校で、最低でも6年間、英語に触れてきました。大学まで含めれば10年間、英語を学んできたではありませんか!単語も、構文も、赤点も含めて、ちゃんと積み上げてきたはず。

問題は、知識じゃありません。間違えることへの恐怖です。そして、ひとり旅は、その恐怖を、いちばん静かに手放せる場所でもあります。

隣に知り合いはいない。発音が変でも、文法が崩壊していても、次に会う確率は、ほぼゼロ。
そう、会話はパッション。文法より勢い。完璧な文章より、伝えたい気持ち。ひとり旅は、拙い英語を堂々と使っていい場所なのです。

それでも「伝えるべきこと」は、ちゃんと伝えよう

ブダペスト東駅
撮影:ワタシト編集部

ただし、ここは、少しだけ真面目な話です。旅先で曖昧にしてはいけないことも、確かにあります。

・金額
・時間
・行き先
・条件(含まれている/いない)

ここを「まあいいか」で進むとだいたい、あとから面倒なことになります。

失敗談1:英語が通じた“気がしていた”だけだった夜(イタリア)

レストランでの食事
撮影:ワタシト編集部

英語圏ではない国で、「英語、まあまあいけるでしょ」と思っていた頃の話です。場所は、イタリア・トスカーナ地方の小さな村。レストランで英語で注文し、店員さんは、うなずいてくれました。笑顔もありました。私はその瞬間、「通じた」と判断。

結果、頼んでいない前菜が次々と運ばれ、ワインも来て、テーブルはあっという間に宴会仕様へ。会計を見て、軽く目眩。説明しようとする私。イタリア語で早口になる店員さん。どちらも悪くない。ただ、完全にすれ違っている。確認をしなかった私が、全面的に悪い。

失敗談2:フランスの田舎町で、私は静かに詰んだ

南仏の小さな村のバス停
撮影:ワタシト編集部

もうひとつ、忘れられない失敗があります。場所は、フランスのとある田舎町。駅で次の街へ向かうバスを探して、
英語で質問しました。相手はフランス語で返してくる。でも、指差しと雰囲気で、なんとなく話は終わった気がした。

ここで、確認をやめてしまったことが運の尽き。バスは走り出し、景色はのどかで、「いいところだな」と思っていたら、明らかに地図で見ていた方向と違う方へ進み始めました。

結果、まったく別の村でぽつんと降ろされる私。カフェは閉まっていて、観光案内所もない。なぜか犬だけがいる。完全に詰みました。

地図アプリを見て立ち尽くしていると、通りかかったおばさんが私の泊まっている宿のある街まで車で送ってくれました。おばちゃんの親切は、世界共通。

旅に持っていく「言葉の保険」

スマホ
撮影:ワタシト編集部

英語が通じた“気がしていただけ”の夜や、フランスの田舎町で静かに詰んだ出来事は、どちらも語学力の問題ではありません。問題だったのは、曖昧なまま進んでしまったこと。

正確な英語で話せなくてもいい。完璧な会話なんて、そもそも必要ない。場合によっては、言葉を使わなくても旅は進みます。でも、金額、時間、行き先、条件。ここだけは曖昧にしてはいけない。そんな「確認が必要な場面」で力を発揮するのが、翻訳アプリです。

自分の拙い英語で説明し続けて誤解を生むより、画面を見せて「これを伝えたい」と示したほうが、早くて正確で、お互いにとって親切。スマホを差し出すのは恥でも逃げでもありません。トラブルを避けるための実用的な選択。それが、大人のひとり旅における翻訳アプリの立ち位置だと私は思います。

私が実際に使っている翻訳アプリ

翻訳アプリといっても種類はたくさんあります。でも、旅先で本当に使うのはだいたいこの2つ。「Google翻訳」と「DeepL」です。機能が多いかどうかより、「迷ったときに、すぐ開けるか」。私はそれを基準に選んでいます。

Google翻訳|旅先でいちばん出番が多い、万能タイプ

Google翻訳の強みは、とにかく「現場に強い」こと。

・テキスト入力
・音声入力
・カメラ翻訳

この3つがそろっているだけで、旅先の「困った」は、かなりの割合で解決します。

メニュー、標識、注意書き。意味はわからないけど、わからないまま進むのは怖いとき。カメラをかざすだけで、日本語が画面に重なって表示される。あれだけで、心拍数が一気に下がります。

事前にオフライン翻訳を入れておけば、通信環境が不安定な場所でも使える。Google翻訳は海外旅行の必須装備と言えるでしょう。

DeepL|「ちゃんと伝えたい」場面で頼れる相棒

一方で、少し丁寧に説明したいときに強いのが、「DeepL」です。

ホテルでの要望、交通トラブルの説明、ちょっと長めの文章を伝えたい場面。Google翻訳だと少し硬くなるところを、DeepLは、人が書いたみたいな文章に整えてくれます。

「感じよく伝えたい」
「誤解されたくない」

そんな場面では、迷わずDeepLを使います。

翻訳アプリを使うときの、小さなコツ

翻訳アプリは、会話の代わりに使うものではありません。

・伝えたいことを短くする
・主語と要点だけ残す
・余計な感情は削る

これだけで、翻訳の精度はぐっと上がります。そして、できあがった文章は無理に読み上げなくていい。画面を見せる。それがいちばん確実です。

これだけは覚えておこう!話さなくても困らない、最低限の英語

アントワープの地下鉄
撮影:ワタシト編集部

海外旅行では、英語を流暢に話す必要はありません。完璧な文章も、きれいな発音も目指さなくていい。ここで紹介するのは、「これだけ知っていれば、とりあえず詰まない」英語。

ひとり旅では、説明するより、示したほうが早い場面も多いことも。短く、雑で、角が立たない。それくらいがいちばん使いやすいんです。

■ 声をかけるとき
Excuse me.
(すみません/話しかける合図)
Sorry, I don’t understand.
(ごめんなさい、わかりません)
■ 確認するとき
How much is this?(これはいくら?)
Is this included?(含まれていますか?)
What time does it start?(何時から?)
■ 断るとき(角が立たない)
I’m OK, thank you.
I’m fine, thank you.
Not today, thank you.

短くて、やわらかい。これが、ネイティブっぽさ。

私がよくやる「もっと静かな方法」

ブダペストのレストラン
撮影:ワタシト編集部

お目当ての料理があるとき、私がよく使うのが、訪問するレストランの公式サイトや、Googleマップの口コミ写真を見せる方法です。事前に、「これ食べたいな」と思った料理の写真を保存しておく。あとは、それを店員さんに、そっと見せるだけ。

This one, please.
(これをください)

それだけ。発音も、説明も、不要です。料理名がわからなくても、現地の言葉が一切出てこなくても、写真は、ちゃんと仕事をしてくれます。

特にGoogleマップの口コミ写真は、その店で実際に提供された料理なので、「思ってたのと違う」という事故が起きにくい。言葉を使わず、でも確実に、食べたいものにたどり着く。これはもう、大人のひとり旅のライフハックだと思っています。

レストランで「隣の人と同じもの」が食べたいとき

メニューを見ても、正直よくわからない。でも、隣のテーブルから、やたらおいしそうな匂いがしてくる。そんなときは、これで十分です。

Excuse me, what is that?
(すみません、それは何ですか?)
That looks really good.
(すごくおいしそうですね)
Can I have the same, please?
(同じものをください)
もっと控えめにいくなら、
The same as that table, please.
(あのテーブルと同じものを)

メニュー名は不要。説明も不要。指差しと、この一言で通じます。隣の人と同じものを頼むのは、ズルでも手抜きでもありません。その店で、いま一番選ばれている正解を、いちばん自然な方法で選んでいる自分を褒めてあげましょう。

言葉が通じなくても、旅は止まらない

ブダペストの風景
撮影:ワタシト編集部

ひとり旅は、英語力を試される場所ではありません。

流暢に話せなくてもいい。赤点を取っていた過去なんて、帰国後に「時差ぼけかな?」って言いながら、ただ眠かっただけの話より、どうでもいい。

大切なのは、
わからないまま流さないこと。
困りそうなところで、ちゃんと立ち止まること。

翻訳アプリがあって、最低限のフレーズを知っていて、曖昧なまま進まない勇気があれば、旅はちゃんと進みます。

話せなくてもいい。でも、ひとりで抱え込まなくていい。そう思えた瞬間から、ひとり旅は「不安なもの」ではなく、自分のペースで歩ける時間になります。

完璧な英語より、少しの準備と、「まあ、なんとかなる」をちゃんと支えてくれる道具。それを持って出かけるだけで、大人のひとり旅は、思っているより、ずっとやさしいことに気づくはずです。

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大人の一人旅

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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執筆者
ライター
おだりょうこ
猫と旅、音楽と映画で形成されたライター&エディター。旅欲が止まらない旅ジャンキー。料理は作るの食べるのも好き。日々の暮らしにひとさじほどの丁寧さを意識することを心がける日々。
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