
腕時計のガラス交換は自分でできる?ガラス交換の料金相場やどこで修理するのかを解説
腕時計のガラス交換について紹介。電池やベルトについては何となく想像がついても、ガラスとなるとイメージがつかないというかたも多いのではないでしょうか。腕時計の前面についているガラス(風防)は、針や文字盤を保護するためのもの。キズやヒビが入ってしまうと、腕時計の機能にも影響を与えてしまうことがあるので対処が必要です。腕時計のガラスが交換できるのか、交換の相場や交換する際の注意点について解説します。
腕時計のガラス交換はいつすればいい?

腕時計の風防には割れにくいガラスや衝撃に強いガラスなどが使われていることが多いのですが、毎日使っていると表面が擦れ、細かなキズがついてしまったり、割れてしまうことがあります。
腕時計のガラスは針や文字盤、時計の機能を守るための重要な部品です。腕時計のガラスが次のような状態になったら交換を検討しましょう。
腕時計のガラスが割れてしまった
腕時計のガラスは衝撃や落下などで割れてしまうことがあります。また、ガラスに大きな負荷がかかることも割れる原因につながります。割れてしまった場合は、針や文字盤などの時計の機能が守れなくなるので、すぐに交換が必要です。
腕時計のガラスに深いキズやヒビ入ってしまったとき
時計の表面に大きなキズができてしまったりヒビが入ってしまうと時計が見にくくなることもあります。また、キズやヒビから水分が侵入してガラスが曇ったり、時計の故障につながる場合も。キズやヒビに負荷がかかると、大きな割れにつながる恐れもあるので、交換が必要です。
腕時計のガラスに細かなキズがたくさんついている
腕時計を日常的に使っていると、気づかないうちに細かなキズがついていきます。長く使っているうちにキズが増え、文字盤が読みづらくなってきたら交換が必要です。
腕時計のガラスが変色してしまった
腕時計のガラスは材質によっては、紫外線などにより変色することがあります。文字盤が読みづらくなったり、見た目が汚れて見えてきたら交換をおすすめします。
腕時計のガラスは交換できる?

腕時計のガラスはすべてのガラスが交換できるわけではありません。時計のタイプ・製造時期などにより交換が難しい場合があります。一般的に流通している時計であれば、ガラス交換ができる可能性が高くなるでしょう。
ただし、防水性の高い時計は元の防水機能を保つことが難しく、ガラス交換が難しいケースもあります。また、アンティークの時計や古いモデルの時計などは部品が手に入らず、交換できないこともあります。
ガラス交換をしなくても直るケース
表面上だけに浅いキズがある場合などは、研磨を行うだけでキズがきれいになることもあります。ただし、キズの深さは見た目だけではわかりにくいことが多く、自分で判断して修理することはお勧めしません。
必ず自己判断せず、専門店などで判断してもらうようにしましょう。腕時計のガラスを交換したい場合は、まず専門店などでプロに確認してもらうのが安心です。
腕時計ガラス交換(ガラス修理)の料金相場とは?

ガラス交換の値段は、材質により修理料金が異なります。腕時計のガラスには主に3種類の材質が使われています。
腕時計のガラス1:アクリルガラス(有機ガラス)
プラスチックや有機樹脂を素材として作られるアクリルガラス。軽くて加工がしやすく、薄くて割れにくいというメリットがありますが、キズが付きやすいという特徴を持っています。
また、紫外線に当たると黄色く変色を起こす材質でもあります。アクリルガラスは、浅いキズであれば表面を研磨しキズをなくすことも可能です。修理にかかる費用は、研磨だけの場合は3,000円台~、交換は8,000円台~が相場です。
腕時計のガラス2:クリスタルガラス(無機ガラス)
窓ガラスやコップなどで使用されているガラス素材を加工して作られるクリスタルガラスは、強度や透明度などが増した素材です。アクリルガラスより硬いので表面にキズが付きにくく、見た目も美しいというメリットがあります。しかし、衝撃に弱く、ヒビが入ったり、割れやすいという特徴をもっています。
こちらは、アクリルガラスのように研磨することはできません。ガラス交換の費用は20,000円台~が相場です。
腕時計のガラス3:サファイアガラス
サファイアガラスは、サファイアを原料にして製造された人工ガラスです。硬度が高くキズが付きにくいのが特徴です。表面もなめらかで、透過性に優れているので見た目にも美しく高級時計に使用されることも多い素材です。
衝撃に強いものの、衝撃が加わると欠けてしまうこともあります。表面の研磨はできず、加工が難しいので他の素材に比べ高価になります。ガラス交換の費用は、20,000円台~が相場です。
腕時計のガラス交換はどこで依頼すればいい?
腕時計のガラス交換などの修理は、メーカーやブランド、購入店、一般の腕時計修理店に依頼することができます。一般の修理店ではネットでの受け付けや見積もりを行っている場合があるので、より手軽です。
ガラス交換費用にはガラス料金に加えてパッキンなどの部品、技術料などが加わるケースもあります。また、ガラスが割れてしまった場合などは時計内部にガラスが侵入していることもあり、オーバーホールを進められることもあります。まずは見積もりをとって、料金を確認しましょう。
今回は腕時計のガラス交換について解説しました。思い出のたくさん詰まった時計を長く愛用するためにも、正しく修理や交換をして、使い続けられるようお手入れしましょう。
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