
換気扇のホコリはどう落とす?部屋別に見る掃除の仕方を解説
室内の汚れた空気や湿気、臭いを排出する換気扇。新鮮な空気を取り込むことで、室内を快適に保つ、住まいに欠かせない設備の1つです。換気扇は油やホコリなどが付着しやすいキッチンだけではなく、洗面所やトイレ、浴室などの水回りの他、リビングの換気設備も定期的な掃除が必要です。そこで今回は、各部屋の換気扇の掃除の仕方を解説。掃除の頻度も紹介します。
換気扇を掃除しないとどうなる?
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換気扇を最後に掃除したのはいつでしょう?床やトイレ、浴室などに比べて掃除の優先度が低い換気扇は、つい後回しにしがち。でも、換気扇の掃除をしないまま放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。
換気効率の低下
換気扇にホコリや油汚れが蓄積すると、ファンの回転が鈍くなり、換気効率が著しく低下。室内の空気が悪化します。
健康被害
汚れの蓄積により換気機能が低下すると、シックハウス症候群やアレルギーなどの健康被害のリスクが高まります。また、カビやダニが繁殖しやすくなります。
モーターの故障
蓄積した換気扇の汚れを放置すると、モーターに負担がかかり、故障の原因になることがあります。また、異音や振動の原因になることも。
火災のリスク
蓄積した油汚れに引火し、火災が発生する危険性があります。
電気代の上昇
換気扇の効率が落ちると、モーターに多くの負荷がかかり、電気代が高くなる可能性があります。
住まいの快適な環境をキープするためにも、換気扇の掃除は定期的に行いたいもの。換気扇は設置する場所によって種類が異なるため、掃除の仕方が異なります。次ではキッチン、リビング、水回りの換気扇の掃除の仕方を解説します。
換気扇のホコリの取り方1 :キッチン編
キッチンの換気扇はホコリ以外にもベトベトとした油汚れも付着しているため、油汚れごと落とすことが大切です。キッチンの換気扇には大きく分けて2種類のタイプがあり、それぞれ掃除方法も異なります。まずはキッチンの換気扇のタイプを確認しましょう。
換気扇を掃除する前に!
換気扇を掃除する際は、必ず電源を切ってから行いましょう。また、ホコリを吸わないようにマスクの着用をおすすめします。
プロペラファンタイプ

扇風機の羽のようなプロペラが付いた換気扇。羽が回転することで空気を吸い込み、ダクトを介さずに室内の空気を屋外へ直接排出します。
プロペラファンタイプの掃除の仕方
換気扇表面のカバーやフィルターを取り外し、奥にあるプロペラファンも外します。
大きめの容器やシンクなどに取り外したファンを入れ、キッチン用洗剤を吹きかけ、しばらくつけおきします。
柔らかいスポンジなどで浮いた汚れを取り除き、水ですすいでしっかり乾いてから取り付けます。
シロッコファンタイプ

集合住宅やアイランドキッチンに設置されていることが多いシロッコファンは、円筒状のファンを持つ換気扇のこと。レンジフードで覆われているため、効率よく空気を取り込めるメリットがあります。
シロッコファンタイプの掃除の仕方
換気扇のフィルターやレンジフードを外します。この際、レンジフードを留めていたネジやパーツが落下しないように注意を。
円筒状のシロッコファン取り外し、キッチン用洗剤などを吹きかけたり、お湯を張ったシンクやバケツに10分ほどつけおきする。
柔らかいスポンジなどで浮いた汚れを取り除き、水ですすいでしっかり乾いてから取り付けます。
換気扇の掃除方法2:リビング編

リビングの換気設備の汚れで最も多いのがホコリとカビ。ソファやカーペットなどに付着したホコリが人の移動や風によって舞いあがると、その空気を換気扇が吸いこみ、蓄積するとフィルターが目詰まりを起こしたり、ファンがホコリまみれになってしまうことがあります。
また、湿気を含んだ空気を吸い込むと換気扇の内部に水滴がつき、カビが発生することがあります。リビングは家族が集い、住まいの中でも長い時間過ごす場所。快適に過ごすためにも換気扇の掃除をしっかりしっかりしましょう。
リビングの換気扇掃除の仕方
換気扇のカバーを外し、カバーのホコリをモップや掃除機で吸い取ります。
換気扇の中を手の届く範囲で拭き取り、外したカバーをセットします。
換気扇のホコリの取り方3:洗面所・お風呂場・トイレ編
意外と見落としがちなのが洗面所、お風呂場、トイレなどの水回りの換気扇です。湿気やにおいの除去などの用途があります。毎日使う場所だからこそ、定期的な掃除を心がけましょう。
洗面所・トイレの換気扇掃除の仕方

見落とされがちですが、浴室換気扇のカバーも取り外せます。外したら水洗いをします。
歯ブラシや柔らかい布を使って換気扇内を掃除していきます。
換気扇内部が完全に乾いてからカバーを元に戻します。
お風呂場の換気扇掃除の仕方

本体カバーの表面についたホコリを掃除機で吸い取ります。こびりついて吸いきれないホコリは、固く絞ったタオルや雑巾で拭き取りましょう。
フィルターを取り外し、付着している汚れを掃除機で吸い取ります。取りきれない汚れはシャワーの水で洗い流します。汚れがひどい場合は中性洗剤を吹きかけ、スポンジや歯ブラシでこすり洗いをしましょう。
水でしっかりとすすぎ、完全に乾いてから元の位置に戻します。
換気扇掃除の頻度
換気扇の掃除頻度は、場所や使用状況によって異なりますが、キッチンのレンジフードは1~3ヶ月に1回、浴室の換気扇は半年~1年に1回を目安に掃除するのがおすすめです。ただし、換気扇の種類によっては複雑なものもあるので、手が届く範囲にとどめておくようにしましょう。無理に外すと、故障の原因になったり、破損することもあるので注意が必要です。特に乾燥機能がついた浴室の換気扇や、24時間換気機能がついている住まいの場合は、年に1度の割合で専門の業者に依頼することをおすすめします。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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