
レッド・ウィングの修理はプロに依頼しよう!5つのブーツのビフォーアフターをチェック
男女問わずに愛されているRED WING(レッド・ウィング)。高品質にこだわった靴作りを続けている、伝統的なワークブーツブランドです。今回はそんなレッド・ウィングの修理について解説。大切な靴だからこそ長く愛用していきたいもの。今回は定番のブーツ5つを例に、実際のリペアの様子を紹介します。
目次
レッド・ウィングはリペア(修理)ができる!

ワークブーツブランドの定番として有名なRED WING(レッド・ウィング)。頑張った自分へのご褒美のため、長く履き続けることができる靴が欲しい、大切な人へのプレゼントとして…など特別な思いで購入した方も多いのではないでしょうか。せっかくなら長く愛用していきたいもの。
レッド・ウィングの靴は、ソールの部分に靴本体と中底をウエルトといわれる周囲に回した革に縫い付けて、底付けをする「グッドイヤーウエルト製法」を採用。そのため、ソールの張替えが可能な靴となっています。修理やメンテナンスをすることで、長く履き続けることが可能です。
今回はそんなレッド・ウィングの中でも人気が高い
・BECKMAN(ベックマン)
・IRON RANGE(アイアンレンジ)
・ENGINEER(エンジニア)
・POSTMAN(ポストマン)
この5つのブーツの特徴と、実際の修理例を紹介。実際にリペアしたビフォーアフターを一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
レッドウィングの修理:IRISH SETTER(アイリッシュセッター)の場合


1950年に販売されたレッド・ウィングのブーツの中でも一番人気で、看板モデルにもなっている「アイリッシュセッター」。アッパー部分の質感と重厚感がある独特な色味が特徴です。ソール部分にはフラットな白いラバー製のトラクショントレッドソールが採用されています。
重厚感のある見た目ながら、軽量でクッション性に富んでいるため、長時間履いていても快適ということで人気のブーツです。

クラシックワーク / 6インチ モックトゥ/STYLE NO.875
こちらはアイリッシュセッターの原点ともいえるモデル。オロレガシーレザーを採用しており、U字型のモカステッチが特徴的です。

クラシックワーク / 6インチ モックトゥ/STYLE NO.8875
現在のレッド・ウィングを象徴するのが、こちらのレッドブラウンカラーのアイリッシュセッター。つま先に空間を持たせるために、モカシン型に作られたデザインになっています。
アイリッシュセッターのオールソール交換

| 修理をした職人さん | &leather アンドレザーさん |
| 修理内容 | オールソール交換、磨き |
| 型番 | アイリッシュセッター 8875 モックトゥ |
オールソール交換とは?

オールソール交換とは、靴底全体を交換する修理のこと。ついているヒールや本底を剥がします。ウエルトの交換が必要な場合は、ウエルトも交換し新しいヒールや本底を取りつける修理です。
オールソール交換を詳しく知りたい方は、「革靴のオールソール交換!靴底の張り替えの匠の技で厚み・美しさ倍増」を参考にしてみてください。
今回の依頼例は、10年ほど履き続けた「アイリッシュセッター#8875」は、ソール部分が擦り切れてしまったというもの。これ以上の破損を起こしたくなかったため、下駄箱で保管していたものだそうです。ソールの損傷が激しかったため、オールソール交換をすることに。かかった料金はオールソール交換に9,500円、磨きに3,500円だったようです。
また、ソール以外の部分も型崩れや色落ちも起こっていたため、クリーニングと補色も施しています。作業中に木型をはめて修理を行うことで、靴にメリハリが戻っているのもポイントです。
アイリッシュセッターの靴クリーニング

| 修理をした職人さん | Shoeshine Chum’s Barさん |
| 修理内容 | 靴クリーニング |
| 型番 | アイリッシュセッター 8165 オープントゥ |
こちらは「アイリッシュセッター#8165」のクリーニング例。なんと学生時代から15年も履き続けているものなのだとか。写真を見てわかるように、靴の全体にカビが発生し白く変色が起きています…。カビが生えて履けなくなってしまったものをそのまま下駄箱で放置してしまったようです。
しかしクリーニング後は、全体的に白いカビがなくなり綺麗な状態に戻ったのがわかります。今回のクリーニング料金は8,100円だそうです。なお、オイルドレザーはクリーニング後のメンテナンスも非常に重要。油分をしっかり足さないとひび割れが発生してしまうので注意しましょう。
靴クリーニングを詳しく知りたい方は、「ワークブーツをプロが丸洗い!ミンクオイルとブラシで自然な輝きに!」もあわせて読んでみてください。
レッドウィングの修理:BECKMAN(ベックマン)の場合


レッド・ウィングのなかでもクラシックなデザインが特徴の「ベックマン」。レッド・ウィングの創始者「チャールズ・ベックマン」の名がつけられたこのブーツはくるぶし丈で、どんなボトムスにも合わせやすいと人気です。
ベックマンに使用されている「フェザーストーンレザー」はレッド・ウィング社が保有するタンナーで、上質でしなやかな革だけを使用して作られています。

ベックマン・ブーツ/STYLE NO.9411
こちらは従来の品番#9011が#9411に変更されたブーツ。独特な深みと輝きがありながらも、高い耐久性も兼ね備えたブーツです。深みのあるバーガンディは、かつてアメリカの高級靴に良く使われた色合いで今も高い人気を誇ります。
ベックマンのオールソール交換

| 修理をした職人さん | Panciaさん |
| 修理内容 | オールソール交換+半張り |
| 型番 | ベックマンブーツ 9013 チェスナット |
今回の依頼例は「ベックマンブーツ#9013」の土踏まずの部分にバイクのクラッチの跡があるので、恐らくバイク乗りのお客様ではないかとのこと。約2~3年くらい履いていた靴なのだそうです。
今回はオールソール交換と半張りを施し、修理料金は全部合わせて15,984円とのこと。靴の底をレザーのオールソールで張り替えた後に、ゴムのハーフソールを上から貼りつけ補強。ハーフソールで補強することで、劣化しても再度貼り直すだけで修理が完了するので、長く使い続けるのにぴったりなリペアです。
「Pancia」さんについてもっと詳しく!
レッドウィングの修理:IRON RANGE(アイアンレンジ)の場合


つま先に特徴があるレッド・ウィングの「アイアンレンジ」。名前の由来は、アメリカのミネソタ州にある鉱山地域で、つま先を保護するために伝統的な「キャップド・トゥ」製法が採用されています。
キャップド・トゥとは?

つま先の革を二重にして強化する、ワークブーツの代表格ともいえるスタイルです。つま先にキャップをかぶせたような縫い目が特徴です。
ソール部分には、ヒール付きのコルクソールを使用。丈夫な作りが特徴で武骨なデザインのワークブーツです。

アイアンレンジ/STYLE NO.8081
こちらは、クラシックなワークブーツ特有のデザインが特徴的なアイアンレンジブーツ。かかと部分に、外縫いのポケットが付いたアウトポケット仕様になっています。強度がありながらも、足に当たる感触が良いのも嬉しいポイントです。
アイアンレンジのオールソール交換・磨き

| 修理をした職人さん | &leather アンドレザーさん |
| 修理内容 | オールソール交換、磨き |
| 型番 | アイアンレンジ 8112 |
今回修理を行ったのは「アイアンレンジ#8112」。3~4年ほど履いて劣化が進んでいたため、オールソール交換を依頼されたようです。オールソール交換を行い、「vibram700」のソールに交換。
アッパー部分はクリーニングを行い、色の補色をした後に靴を磨いて仕上げています。修理料金はオールソール交換が12,500円、磨きが1,000円とのこと。またミッドソールの色を変えることで、靴の雰囲気を変えているのがポイントです。
イタリアにあるソールを製造しているメーカー。vibram(ビブラム)で作られたソールは、登山靴やワークブーツやスニーカーなど、さまざまな靴のソールに使われています。ビブラムソールは、外注されて使用されるくらい人気のソールです。
レッドウィングの修理:ENGINEER(エンジニアブーツ)の場合


もともとは鉄道機関士のために作られたレッド・ウィングの「エンジニア」。現在も根強い人気があり、とくにバイク乗りの方が愛用されているのが、このエンジニアブーツです。一部のモデルには、丈夫な「スティールトゥ」が採用されています。
スティールトゥとは?

レッド・ウィングのエンジニアブーツは、もともとは安全靴として作られています。そのため、足先を保護するためにつま先を覆うように金属のパーツが埋め込まれています。
耐久性が重視されているため、丈夫で肉厚な革が使われています。よって履き始めは硬くて少し履きにくいこともありますが、長く使っていくことで革がなじみ、痛みや履きにくさがなくなっていく味のあるブーツです。
ブーツにタックインしたズボンの裾を留めるために、ブーツの上部とくるぶし部分にストラップが付いたデザインになっています。

11インチ エンジニア (スティールトゥ)/STYLE NO.2268
スティールトゥを備えており、耐久性の強いエンジニアブーツ#2268は、1961年に販売された歴史のある商品。#2268に使用されているブラッククロームレザーは、もっともワークブーツらしいレザーの一種です。
エンジニアブーツのオールソール交換・磨きなおし

| 修理をした職人さん | mosuke repair worksさん |
| 修理内容 | オールソール交換、磨きなおし |
| 型番 | エンジニアブーツ 2268 ブラック クローム |
今回の依頼例は、20年も履き続けられた「エンジニアブーツ#2268」。全体的に劣化が気になりますが、つま先の傷がとくに目立っていますね。きれいに履くというよりも、ガシガシと履いていたため、歩くときにできた傷が多数あるようです。
損傷が激しかったため、オールソール交換と磨きなおしを実施。修理後は、つま先部分の目立っていた傷も気にならなくなりました。修理料金は、オールソール交換・磨きなおしの合計で17,000円とのことです。
エンジニアブーツのオールソール交換、クリーニング

| 修理をした職人さん | 株式会社ナカダ商会【靴修理大好き工房】さん |
| 修理内容 | オールソール交換、クリーニング |
| 型番 | エンジニアブーツ 8271 ORO-RUSSET |
こちらは4~5年履き続けた「エンジニアブーツ#8271」で、バイクに乗る際に使用されていたこともあり、かなり傷んでしまっていました。
そのためオールソール交換とクリーニングを行っています。オールソール交換後に、色落ちしている革部分に色を補色して、全体をワックスで仕上げることでとてもキレイになりました。修理料金はオールソール交換とクリーニングの合計で14,000円とのこと。
レッド・ウィングのブーツには、中底の下の部分にコルクが入っている靴が多いのですが、長年履いているとコルクがすり減ってしまうことも。
「株式会社ナカダ商会【靴修理大好き工房】」さんについてもっと詳しく!
レッドウィングの修理:POSTMAN(ポストマン)の場合


制服を着て働く人のためにつくられたレッド・ウィングの「ポストマン」。かかとがないソールと適度なクッションで歩きやすいと人気の商品です。重たい荷物をもって配達する郵便配達員に人気となり、ポストマンの名前が付けられました。
フォーマルなデザインで、オフィスからプライベートまでさまざまな場面で履くことができます。あくまでワークブーツではなくサービスシューズのため、どんどん履いてエイジングを楽しむというよりも、なるべくキレイな状態で履くのがおすすめ。もちろんレザー製品なので、何年か経てばエイジングを楽しむことも可能です。

ポストマン・チャッカ/STYLE NO.9196
こちらはビジネスライクな服装にも、ドレスダウンしたカジュアルなスタイルにも応用できるモデル。活発に歩きまわっても疲れにくい靴として、活躍の場が広い靴になっています。
ポストマンのオールソール交換

| 修理をした職人さん | &leather アンドレザーさん |
| 修理内容 | オールソール交換 |
| 型番 | 9196 刺繍羽タグ ポストマン チャッカ ブーツ |
今回の依頼は2年くらい履いた「ポストマン#9196」。ソール部分が全体的にすり減っていたため、オールソール交換をしました。かかった料金は11,000円だったそうです。
ソールを新品時に使用されているものと同じ「クッションソール」に交換しているため、見た目が新品と変わらないのがうれしいポイントです。
レッド・ウィングの修理の見積もりをだすには?

修理は頼みたいけど、
・修理にいくらかかるのかが不安
・修理可能なものなのか分からない
と悩む方が多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが「見積もりをお願いすること」です。車の修理など大きなものになると見積もりを取るイメージがあるかもしれませんが、実は靴の修理でも見積もり依頼が可能。
「あなたのマイスター」なら、ネットで今すぐ 、職人さんに直接無料でレッド・ウィングの修理の見積もりをお願いすることができます。
やり方はとても簡単で、写真を撮って必要な項目を入力するだけ。一度に複数の職人さんに見積もりをお願いすることもできます。後日、依頼した職人さんから修理メニューや費用などの見積もり内容の連絡が届くので、検討してみてはいかがでしょうか。
レッド・ウィングの直営店や正規取扱店に修理をお願いすると?

最後にレッド・ウィングの直営店や正規取扱店に修理をお願いすると、どんなメリットがあるのかを解説していきます。

今回、南青山にあるレッド・ウィングの直営店「レッド・ウィング・シューストア 東京青山店」の松浦さんに実際にお話を伺ってみました。
純正にこだわるなら、直営店や正規取扱店がオススメ

直営店並びに正規取扱店であれば、どこで依頼してもすべて同じ仕上がりで純正パーツでの修理が可能です。ブーツに使われているそれぞれのパーツは、当たり前ですがその靴に一番ベストなパーツが選ばれています。そのため、履き心地や純正パーツにこだわりたいという方は、直営店や正規取扱店での修理をお願いしましょう。
東京青山店では、お客様の要望に極力応えた修理やパーツの提案がしてもらえます。過去の修理例を実際にお客様に見せながら、パーツの違いなどの細かい説明を受けることができます。修理前に、ていねいなヒアリングをしてもらえるので安心して修理をお願いすることができるのはうれしいポイントです。
直営店や正規取扱店で出来るのはシューズ・ブーツの修理のみ

レッド・ウィングの直営店や正規取扱店では、基本的に修理のみを受け付けており、クリーニングや磨きは行っていません。修理を受けたブーツは、レッド・ウィングが認定している工場に届けられて修理が行われます。工場に直接修理をお願いするので、修理を行う職人さんに細かくオーダーして修理をすることができるという仕組みです。
なお、預かり期間は1か月から1か月半ほど。
ちなみに、
・ヒール部分の交換:4,500円~
となっています。
ソールやヒールの交換だけでなく、ステッチのほつれやベルトの交換なども可能です。修理後のアフターケアまで細かく行うことができるのは直営店・正規取扱店だからこそではないでしょうか。
今回、取材にご協力頂いた「レッド・ウィング・シューストア 東京青山店」の皆さんありがとうございました。

「レッド・ウィングのオリジナルパーツで修理をしてほしい」という場合は直営店・正規取扱店での修理を依頼がおすすめですが、そうでない場合は価格や通いやすい場所にあるという基準で選んだ靴のプロに依頼してもいいでしょう。
レッド・ウィングはお手入れをすることで長く愛用できるブーツばかり。ぜひクリーニングや修理をして、少しでも長く履いていきましょう。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してください。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。


















