
水垢の落とし方!酸性洗剤を活用して水回りをピカピカにする技【茂木和哉さんが解説】
目から鱗が落ちる。 あるきっかけで、物事が理解できるようになること。 頑固な鱗が落ちる。 ある洗剤で、水回りにできがちな魚のウロコ状の白っぽい水垢がなくなること。「水垢」と聞いて、真っ先に浮かぶには、お風呂の鏡かもしれません。実は、トイレの便器にできる尿石も、水垢のなかまです。窓のような、ガラス面にできる水垢も、ついていると気になりますよね。そんな、頑固なウロコが落ちる、目から鱗が落ちるお話です。
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洗剤職人・茂木和哉の極意とは!?

「掃除は、洗剤選びが10割!」と豪語するのは、洗剤職人の茂木和哉(もてぎ かずや)さん。茂木さんは『茂木和哉 落ちない汚れをラクに落とす掃除術』という茂木流掃除の極意がぎゅぎゅっと詰まった本を執筆しています。今回は特別に、本の内容をちょっぴりお届け!水垢の落とし方を紹介していきます。

茂木和哉 落ちない汚れをラクに落とす掃除術
酸性洗剤 vs 中性洗剤!水垢に効くのはどっち?

お風呂には、お風呂用の洗剤。トイレには、トイレ用の洗剤。ガラスには。ガラス用の洗剤。
みなさんは、場所ごとに専用の洗剤を使って安心していませんか?その洗剤選びが、水垢の汚れ落ちの分かれ道。大事なのは、「何性」の洗剤を使っているかだったのです。いくら専用の洗剤を使っていても、洗剤が合っていなければ、水垢は落ちません。
そこまで言われると、どれだけ違うのかちょっと気になりますよね。

左が酸性洗剤、右が中性洗剤。2種類の洗剤で、水垢の汚れ落ちを比べてみます。

洗剤の上にキッチンペーパーをのせて5分待つと、

たったの5分で、この違い!汚れが落ちているのは断然、酸性洗剤ですね。
水垢を落としたいなら、酸性洗剤を選ぶのが正解!
洗剤には、液性というものがあります。パッケージの説明書きを見ると、書いてあるはずです。洗剤選びで大切なのは、液性をチェックすること!水垢を落としたいときには、酸性洗剤を使うと、ラクに落とせるのです。
ブランドや商品名、香りや機能(除菌・消臭など)は気にしていたけど、液性は気にしていなかった。という方も多いかもしれません。同じブランドの似たような名前の商品でも、実は液性が違う、なんてことがあります。

液性を意識して洗剤を見てみると、今まで気づかなかった違いが見えてきて、おもしろいですよ。ぜひ、洗剤コーナーへ足を運んで、いろんな洗剤のパッケージを確かめてみてください!
化学の力で水垢を落とす
水垢の原因は、水。水に含まれるミネラル成分が固まったものが水垢なのです。そして水垢は「アルカリ性」の性質を持っています。酸性洗剤が水垢に合わさると、「中和」が起こるのです。アルカリ性や中性の洗剤では、水垢との中和作用は起こりません。
ただ、洗剤でなくとも、酸性の成分を含んでいれば、中和作用は起こります。例えば、クエン酸。天然素材が原料なので肌にやさしく、安心・安全です。洗剤に比べると、汚れを落とす効果は低くなります。でも、汚れが軽いうちはクエン酸でも十分!こまめにお掃除する方は、クエン酸を使ってみるのもひとつの方法ですよ。
お風呂の鏡や蛇口の水垢を落とそう

水が原因の水垢。お家の中で、お風呂ほど水分が豊富な場所は、他にないかもしれません。固まった水垢も洗剤の力でゆるめれば、軽くこすって流すだけ!
・ゴム手袋
・キッチンばさみ
・古くなった歯ブラシ
・酸性洗剤
・マグカップ
・キッチンペーパー
・スクイージー
・タオル

キッチンばさみで、歯ブラシの毛先をカットします。ブラシに角度がつくように、斜め切り。こうすることで、細い溝にも入り込んで、汚れをかき出すことができます。

歯ブラシの準備ができたら、マスクとゴム手袋をつけてお掃除スタイルに変身です。マグカップに酸性洗剤を入れて、キッチンペーパーを浸しましょう。ひたひたになったら、軽く絞ってから使います。

蛇口のつなぎ目や、すき間に入り込んだ白い汚れは、水垢です。斜めにカットした歯ブラシに、酸性洗剤をつけます。酸性洗剤をマグカップに入れていると、楽につけられますね。毛先をすき間に入り込ませて、蛇口の汚れをかき出しましょう。

鏡や蛇口の水垢に、洗剤に浸したキッチンペーパーを貼りつけます。
空気ですき間ができないように、指で押さえつけながら水垢と密着させるのがコツです。そのまま5分間おいておきます。

時間が経ったら、キッチンペーパーをはがしましょう。水垢で汚れている部分を、歯ブラシで軽くこすります。汚れがゆるんでいるので、簡単にはがれ落ちますよ。

シャワーで洗い流しましょう。鏡は仕上げにスクイージーで水切りをして、乾いたタオルで拭き上げます。蛇口も同じように、乾いたタオルで拭き上げましょう。ここでしっかりと拭き上げることで、水垢の予防も同時にできるのです!
スクイージーは、金属パーツのついていないものを選ぶ
水切りに大活躍のスクイージー。特に、お風呂では、入浴したあとに壁や床をしっかり水切りしておくと、カビの繁殖を防げます。1本持っていると便利ですよ!傷をつけることやサビることのないように、金属パーツがついていないタイプがおすすめ。

さらに、持ち手にフックを通せる穴があいてると、最高です!
ひっかけておけるので、置いたところからカビやぬめりが発生した、という事態を防ぐことができます。
ガラス面の汚れも落とせる
窓やガラスにつく水垢を落としたいときも、鏡と同じ。5分間のキッチンペーパー湿布で簡単に落とせますよ。

最後の乾拭きも忘れずに!繊細なものは、マイクロファイバータオルで乾拭きするのがおすすめです。
トイレの便器にできる尿石を落とそう
「尿石」は尿に含まれるカルシウムが固まってできます。時間が経つと硬くなり、落とすのがどんどん大変に。トイレの嫌なニオイの原因にもなるので、しっかり落としたい汚れです。
・ゴム手袋
・タオル
・酸性洗剤
・トイレットペーパー
・クレンザー
・古くなった歯ブラシ
・マグカップ

まずは、マスクとゴム手袋をして、お掃除スタイルに変身。トイレで汚れやすいのは、水面ラインです。洗剤が水で薄まらないように、便器の中の水を取り除きましょう。
やり方は、とっても原始的。タオルで水を吸い取るだけです。ちょっと抵抗があるという方は、紙コップなどですくい出すという手もあります。
便器によっては、水がたまらないような設定や作業が必要になる場合も!
取扱説明書も参考にしてみてくださいね。

便器内を覆いつくすように、酸性洗剤の原液をかけましょう。1本の1/3~半分ほどの量をかけてもOKです。

酸性洗剤をかけたところの上に、トイレットペーパーを何層にも重ねてのせます。便器の表面を、完全に覆い隠しましょう。トイレットペーパーの上からさらに酸性洗剤を原液でかけます。ひたひたの状態にできたら、そのまま1~2時間ほど置いておきましょう。時間の長さは、汚れの度合いによって調整してみてくださいね。
時間が経ったら、レバーを回して水で洗い流します。トイレットペーパーなので、そのまま流してOK。残った汚れは、タオルにクレンザーをつけてこすり落としましょう。

便器と床の境目にも尿が入り込んで、尿石が発生している可能性があります。マグカップに酸性洗剤の原液を入れて、歯ブラシに洗剤をつけましょう。歯ブラシで便器と床のすき間の奥まで洗剤をつけます。2~3分そのまま置いたら、タオルでしっかり水拭き。仕上げに乾拭きもしましょう。
トイレのお掃除で注意したいのは、洗剤を混ぜないこと!酸性洗剤と、カビ落としに効果のある「塩素系漂白剤」が混ざると有毒のガスが発生します。必ず、使う日を分けましょう。
まとめ
今回は、水垢の落とし方を紹介しました。茂木さんの著書『茂木和哉 落ちない汚れをラクに落とす掃除術』では、の3つを大きな柱に、「汚れ落とし」の極意を知ることができます。
・気づいたらこびりついていた汚れを落とす
・汚れや悪臭の原因菌や微生物を除菌、殺菌する

戦うべき汚れを、「油汚れ」「水アカ汚れ」「生き物汚れ」の3つに分類。

洗剤は、場所ごとに専用のものではなく、汚れに合わせて使うのが正解だったのです!「掃除じゃんけん」チャートで、それぞれの汚れに勝つ洗剤が一目でわかります。使う道具も洗剤も、特殊なものは一切ありません。
読み終わると、汚れや洗剤、お掃除の基礎知識が、頭の中でシンプルに整理されていますよ。お掃除の手順は、イラストや写真つきでわかりやすいので、実践しやすいです。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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