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更新日: 2026年6月8日

夏になると、結局これに戻る。フレッドペリーのポロシャツ

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ポロシャツに、少し苦手意識がありました。真面目そうに見えすぎたり、ゴルフ帰り感が出たり、急に“ちゃんとした人”になってしまう感じがしていたのです。でも、フレッドペリーだけは違いました。襟付きなのに力が抜けていて、きちんとしているのに、どこか不良っぽい。洗いざらしでも成立するし、暑い日でも風が通る。気づけば毎年、夏になると手が伸びています。クラシックな定番も好きです。けれど最近は、少し遊びの効いたデザインにも惹かれるようになりました。長く愛されている定番には理由がある。今回は、そんなフレッドペリーのポロシャツについてお伝えします。

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テニスコートから生まれたポロシャツ

Fredperry
出典:FRED PERRY

Fred Perry の創業者、Fred Perry は、1930年代に活躍したイギリスのテニスプレーヤーです。ウィンブルドン選手権で3連覇を達成し、当時のイギリスを代表するスター選手でした。そんな彼が自身の名を冠したブランドを立ち上げたのは1952年のこと。現在もブランドの象徴となっているポロシャツは、もともとテニスウェアとして誕生しました。

FRED PERRY
撮影:ワタシト編集部

襟と袖に入ったティップライン。胸元の月桂樹のロゴ。今ではすっかりおなじみですが、当時としてはスポーティで洗練されたデザインだったそうです。70年以上経った今もほとんど変わらない姿で作り続けられているのを見ると、完成されたデザインというのはこういうものなのだろうと思います。

スポーツブランドで終わらなかった理由

FredPerry
出典:FRED PERRY

フレッドペリーがおもしろいのは、テニスウェアの枠を飛び越えていったことです。1960年代になると、イギリスの若者たちがフレッドペリーを着るようになります。モッズと呼ばれるカルチャーです。

音楽を愛し、スクーターを乗り回し、スーツやシャツを粋に着こなす若者たち。彼らにとってフレッドペリーはスポーツウェアではなく、自分たちのスタイルを表現するための服でした。その後もスカやパンク、ブリットポップなど、さまざまな音楽カルチャーと結びついていきます。テニスコートよりもライブハウスの方が似合う時代すらあったほどです。

だからなのか、フレッドペリーには今も少しだけ反骨精神が残っています。真面目な優等生の顔をしているのに、学生時代に一度くらいは先生に怒られていそうな空気がある。その絶妙なバランスが、長く愛される理由なのかもしれません。

真面目そうなのに、妙にラク

FRED PERRY
撮影:ワタシト編集部

ポロシャツって、本来かなり便利な服です。Tシャツよりきちんとして見える。でもシャツほど堅苦しくない。その“ちょうどいい間”を成立させているのが、鹿の子生地の存在だと思います。

表面に凹凸があるので肌に張りつきにくく、風が抜ける。汗ばむ季節でも快適で、洗濯後も乾きやすい。私は夏になるとロングスカートやワイドパンツと合わせることが多いのですが、一枚でそれなりに様になるので助かっています。「今日は何を着よう」と迷った朝の救世主です。

定番も好き。でも変化球も面白い

FRED PERRY
撮影:ワタシト編集部

私が最初に手に入れたのは、いわゆる定番モデルでした。襟と袖にラインが入り、胸元には月桂樹のロゴ。誰が見てもフレッドペリーとわかる一枚です。何年経っても古びず、デニムにもスラックスにも、スカートにも合う。年齢を重ねても無理なく着られる。定番が定番であり続ける理由を教えてくれるような服です。

一方で、最近は少し遊びのあるデザインにも惹かれています。オーバーサイズ寄りのシルエットや、配色で遊んだモデル、ニットポロのような雰囲気で着られるもの。クラシックな土台を残しながら、少しだけ今の空気を取り入れているんです。昔から変わらないから定番なのではなく、少しずつ変わり続けているから古びない。その柔軟さも、フレッドペリーの魅力だと思います。

洗いざらしになってからが本番

FRED PERRY
撮影:ワタシト編集部

ポロシャツは新品のときより、少しくたっとしてからの方が私は好きです。何度も洗って、襟が少し柔らかくなり、鹿の子生地の表情が変わってくる頃。そこから急に、その人の服になる気がします。高級な服を大事にしまい込むのではなく、ちゃんと着る。汗をかく。洗う。また着る。フレッドペリーのポロシャツは、その繰り返しにしっかり応えてくれます。

流行の服は毎年たくさん出てきます。でも、夏になると結局これに戻ってくる。そんな服が一枚あるだけで、季節の支度は少し簡単になります。

長く使うというのは、壊れないことだけではありません。何年経っても「今年も着よう」と思えること。
フレッドペリーのポロシャツは、私にとってそんな一着です。

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長く使う、ずっと使う

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執筆者
ライター
おだりょうこ
猫と旅、音楽と映画で形成されたライター&エディター。旅欲が止まらない旅ジャンキー。料理は作るの食べるのも好き。日々の暮らしにひとさじほどの丁寧さを意識することを心がける日々。
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