
トイレの水漏れの原因と修理方法解説!自分で直せる4箇所と気になる応急処置とは?
トイレは水漏れしてしまうと被害が大きくなることが多いです。多くの家は木造ですから、水漏れは家にとってまさに天敵。水漏れという緊急事態には一秒でも早く対応したいですよね。そこで今回は、水漏れの原因やその場で自分でできる応急処置、修理方法など、水漏れのいろはをご紹介していきます。
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目次
トイレの水漏れの6つの原因
初めに、トイレの水漏れがなぜ起こってしまうのか、その原因から見ていきましょう!まずは焦らず、自分が何で困っているか考えてみましょう。
ホースや接続部からの水漏れ
一番多い症状は、給水管などのパイプ類からの水漏れです。これは、給水管の接続部分のパッキンの劣化・ナットの緩みが原因の場合がほとんど。給水管とは、トイレの止水栓からタンクへと伸びているパイプのこと。水漏れの原因の中では厄介なので、対応には注意が必要です。
トイレタンク内からの水漏れ
・タンク内でずっと給水の音がしている
そんなときは、トイレタンク内で水漏れが起こっている可能性が高いです。トイレタンク内にある部品が、正しい位置からずれている場合などに給水状態が続いてしまう症状が現れます。自分で交換して対応できるケースもありますが、業者さんに頼む必要がある場合もあるので、注意が必要です。
タンク外装からの水漏れ
タンクと便器の間から水が漏れるなら、それはタンク外装からの水漏れのせい。初心者では直せない場合がほとんどなので、すぐに業者さんに連絡しましょう。
便器の破損による水漏れ
タンクよりも下で水漏れしている場合は、これが原因でしょう。おそらく、ひび割れなど目で見てわかる症状なので、原因の発見はしやすいです。ただし、こちらも自分ではまず直せません。業者に頼みましょう。
ウォシュレットの故障
いまや一般家庭での普及率は80%にも及ぶと言われる温水洗浄便座、通称ウォシュレット。ウォシュレットから水が漏れている場合は、故障の可能性が高いです。
実は、ウォシュレットは細かい部品の組み合わせで作られているので、意外と水漏れが起こりやすい箇所でもあるんですどのパーツが壊れているのか、しっかり確認して対応する必要があります。また、電化製品なので、作業する前には必ず電源を切ることを徹底しましょう。
トイレの床からの水漏れ
気づいたら床に水たまりができていた!そんな時は、便器の設置不良を疑ってみましょう。設置に問題が無ければ、便器と床下の排水パイプをつなぐフランジパテという部品が劣化しているのが原因かもしれません。便器内に絵の具か何かを垂らしてみて、床から色のついた水が出てくれば、フランジパテの劣化が原因の可能性があります。
水漏れを発見!まずやるべき応急処置は?
これまで普通に使っていたトイレがいきなり水漏れを起こしたら、軽くパニック状態になっちゃいますよね。ただ、そこで大事になってくるのが、焦らず落ち着いて対応すること。水漏れが発生したら、業者を呼ぶ前にやるべきことがあります。少しでも水漏れの被害を抑えるためにまず何をすべきなのか、自分でできる範囲の応急処置を見ていきましょう。
最優先で水を止めよう
一にも二にも、まずは流れっぱなしの状況を止めましょう。大抵のトイレの横には、止水栓と呼ばれる、水道の蛇口のような機能をしているパーツがあります。壁や床からトイレのタンクに繋がっているパイプの途中を探してみてください。蛇口のハンドルや回せそうな溝が止水栓です。
きゅっと締めれば、水の供給がストップするはず。これで水漏れの応急処置としては十分。水が止まったことを確認した後に、落ち着いて業者さんに状況を説明してください。
止水栓が見当たらない
止水栓がどうにもこうにも見つからない!そんな場合は、トイレの水だけを止めるのは不可能なので、家全体の水を止める必要があります。外にある水道メーターを確認しにいき、右にきゅっと締めてみてください。
マンションなどの賃貸物件ですと、どれが自分の家の止水栓か分からないこともあると思います。他の階の方に迷惑をかける可能性もあるので、すぐに管理会社か業者さんに連絡しましょう。
水漏れ箇所を特定する
止水栓と閉めて水漏れが落ち着いてきたのが確認できたら、原因の特定に移りましょう。目で見てわかる場合は楽ですが、水漏れ箇所によっては、目で見ても原因が特定できないこともあると思います。その場合は厄介ですので、すぐに業者に連絡して見てもらいましょう。
タンクが故障しているときにやること
業者さん任せになってしまうことの多いトイレの水漏れですが、タンクの故障についてはご家庭でなんとかできるかもしれません。まずはトイレタンクの蓋を開けて確認し、細かい部品の位置がずれていないか確認してみてください。それでもチョロチョロとずっと水が流れっぱなしになっている時は、以下の2つのいずれかが原因の可能性が高いです。
鎖が絡まっている
タンクから便器に流れる水を調節する球体(ゴムフロート)というものがあります。それがごく稀に、タンク内の鎖と絡まってしまっている場合があるんですそこを直して症状が収まるようなら、修理は完了です。
ゴミが挟まっている
ゴムフロートやパイプの隙間なんかに、ゴミが詰まって誤作動を起こしていることもあります。ブラシなどで軽くとることができるので、まずは自分で対応してみましょう。トイレのつまりがどうしても取れない時は、賢く道具を使ってつまりを解消してみませんか?
ゴムフロートが劣化しているときにやること
タンクから水漏れしているときには、ゴムフロートが劣化して水が漏れるなんてこともあります。この場合も、交換することで直すことができるかもしれません。作業自体は、マイナスドライバーがあれば比較的簡単に交換できます。
・新しいゴムフロート
マイナスドライバーを時計回りに回し、水の供給をストップさせます。
タンクの蓋を外し、中身を確認しながらタンクの水を空にしていきます。いつもトイレで水を流すときと同じ感覚でレバーをひねれば、簡単にタンク内の水は空にできます。
チェーンを外していきます。自分でやる場合は、もともとどんな感じで繋がっていたのか覚えておく必要があるので、写真を撮っておくといいかもしれません。
ゴムフロート自体は手で取り外すことができます。また、新しいゴムフロートも1,000円程度で購入することができ、取り付けも自分でできちゃいます。ただ、型番を間違ってしまうとうまく機能してくれないので注意が必要。
もし心配なら、部品をホームセンターなどに持っていくか、トイレを買ったメーカーに問い合わせてみるといいかもしれません。
ボールタップ劣化しているときにやること
タンクの内部の部品が故障している際には、ゴムフロートの他に、浮き球(ボールタップ)が壊れている可能性もあります。タンクの中に空気の入った『浮き』が繋がってる金属パーツがあると思います。これがボールタップで、タンクに水が溜まりすぎないようにする役割。
水が溜まると『浮き』が上がって栓を止め、水の供給をストップするようになっています。そのパーツが壊れてしまっているなら、丸ごと交換する必要があります。自分でもできる手順なので、チャレンジしてみてください。
・モンキーレンチ
・タオルや新聞紙など(水を受け止めるもの)
・交換用バルブやボールタップ
マイナスドライバーで止水栓を右に回します。
ここも先ほどと同じです。レバーを回してジャーと流せばタンク内は空になります。
ゴムパッキンが挟まっていると思うので、失くさないようにしながら、ズレないよう押さえましょう。
ここにもパッキンがあるので、保管しておきましょう。
そのまま丸ごと入れ換えます。型番やタイプが違うと機能してくれないので、ご注意を。
交換し終えたら今まで外したパーツを元に戻します。他のパッキンも劣化しているようなら、ついでに交換しちゃうのがオススメです。
ウォシュレットが壊れときたときにやること
ウォシュレットの故障は、比較的簡単に見抜くことができます。ウォシュレットの故障に気づいたら、何はともあれコンセントを抜いてください。
ウォシュレットも電化製品ですから、下手にいじると感電しかねません。素人仕事で交換しようとすると壊れてしまうことも。できることと言えば『ナットを締めなおす』くらいです。栓が緩んだことが原因かもしれないので、少し締めなおしてみましょう。それで直らなければ、修理のプロへ依頼してください。
タンクの外、ホースなどから溢れる
接続部から溢れているようなら、パッキンやバルブの故障・劣化。中途半端な場所からなら、ホースの破損です。ホースの破損なら丸ごと変える必要があるので、ホースを用意して交換するしかありません。
接続部から溢れているときは、ほとんどの場合、パッキンの劣化が原因です。新しいパッキンを購入し、交換しましょう。
作業する前にはお決まりになっていますが、忘れずに。
ナットを外し、パッキンを交換します。ここは初心者でもやりやすいので、怖がらずに挑戦しましょう。
最後にしっかりナットを締め直しましょう。ここが緩いと新たな水漏れの原因になるので、気をつけてください!
手順はこれだけです。水を止めてから作業しても、ホース内の水が少し溢れてくる可能性があるので、バケツなどを用意しておくといいかもしれません。
トイレの水漏れ修理をマスターしよう
トイレは精密なカラクリみたいなものです。水漏れが発生したときには、自分で直せる場合もあれば、自分ではどうしてもできない場合もあります。ちょっとした変化を見逃さないようにすれば、被害は少なく抑えられます。水漏れを発生したら焦らずに原因を分析し、それにあわせた対応を心がけましょう。
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