
カビの生えたお餅は食べても大丈夫?発生を防ぐ正しい保存法とは
お餅はお雑煮やおしるこなど、冬に食べることが多いもの。保存食のイメージがありますが、「気がついたらカビが生えていた」という経験がある方も多いかもしれません。空気の乾燥している冬でも、保存方法によってはカビが発生するため油断は禁物。カビが生えたお餅は食べられるのか、カビはどうやって生えるのか、カビが生えにくいお餅の保存方法などを解説します。
カビが生えたお餅は食べられる?
見た目やにおいに異変があるお餅は、「もったいないから」と無理して食べず、廃棄したほうが安心。
昔は鏡開きの際、少しのカビなら削って食べることもあったようです。しかし現在では食品衛生の観点から、カビが生えた部分だけを除去しても、安全性を十分に確保できないと考えられています。
これはカビが表面だけでなく内部にも菌糸を伸ばすことがあり、目に見えない部分にまで及んでいるおそれがあるため。お餅を焼いたり煮たりして火を通しても、カビが作り出す毒素は熱に強く、加熱調理では分解されにくいとされています。
お餅に生えるカビの正体と繁殖方法

カビという名前は俗称で、分類はキノコや酵母と同じ真菌類。お餅に生えるカビとしては、クロカビ、コウジカビ、アオカビ、アカパンカビ、ケカビ、カワキコウジカビなどの種類が有名です。
カビは目に見えない胞子を空気中に飛ばすことによって拡散され、糸状の菌糸を伸ばしながら育ちます。肉眼で「カビが生えた」と分かるようになった時点では、すでにその下の層にも菌糸が入り込んでいるのです。
お餅にカビが生えやすい環境は?
では、カビが生えないようにするにはどうすればいいのか考えていきましょう。カビが発育しやすい条件は、主に以下の通り。酸素、温度、水分、栄養の4つの要素がそろうと増殖します。
・温度が適している
・湿度や水分量が適している
・カビの好む栄養源がある
多くのカビは20~25℃でよく発育しますが、10℃以下でも成長できる種類があることに注意。湿度70%程度からでも発育できるため、乾燥している食品に生えるケースもあります。また、でん粉や糖分を多く含む食品(餅、パン、菓子類など)を好みます。
これらの条件がそろえば、カビは2~3日という短期間で目に見えるほど増殖し、1週間で胞子を作ってまき散らすようになってしまいます。
カビを生えにくくするお餅の保存方法

カビの発生を防ぐためにも、お餅の正しい保存方法を覚えておきましょう。
・冷蔵保存
・冷凍保存
それぞれ解説していきます。
常温保存
市販の個包装餅で、外袋に脱酸素剤が入っている場合は、未開封なら常温で保存できます。ただし室温の高い場所では開封後は酸素が入り込むため、冷蔵庫で保存し早めに食べ切ることが大切です。
冷蔵保存
密封容器や保存袋に入れて、小分けにして保存します。からしやわさび、唐辛子などを一緒に入れると、保存中の変質をある程度抑えられる場合があります。冷蔵庫内の汚れは放置せずに清潔に保ち、庫内の水分は拭き取っておきましょう。
冷凍保存
1つずつラップで包み、空気を抜いて保存袋に入れて冷凍します。カビの発生だけでなく乾燥による劣化も遅らせられますが、品質を保つため1カ月程度で食べきりましょう。解凍方法は自然解凍のほかに電子レンジ加熱、煮込み調理などもおすすめです。
お餅を正しく保存しておいしく食べよう
お餅は長く保存できる印象がありますが、保存環境によっては意外と早くカビが発生します。見た目やにおいに異常がある場合は、安全を優先して処分しましょう。日々の保存方法を工夫して、最後までおいしくアレンジを楽しみましょう。
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