
カッパ・レインコートは洗濯と乾燥だけじゃない?残り2つを確認せよ
梅雨の時期、カッパやレインコートってよく使いますよね。お子さんが登校するとき。ゲリラ豪雨なのに家に食料が何もなくて、自転車で買い物に行かなければいけないとき。さて、カッパやレインコートって脱いだあと洗濯していますか?雨はただの水滴ではなく、外気の細かいホコリやゴミを含んでいます。また、身に着けるものですから皮脂汚れももちろんついています。洗濯して清潔に保つ方法を確認しましょう。
洗う前に確認するべきこと
洗う前にまずチェックしなければならないのはタグに載っている洗濯表示。
洗濯機マークがある場合
洗濯機マークがついている場合は、洗濯機洗いOKです。マークの中に「弱」の文字が入っている場合は、弱い水流や手洗いモードで洗いましょう。
手洗いマークがある場合
洗面器のような手洗いマークがついている場合は、繊維がいたんでしまうため洗濯機には入れず、手洗いをしましょう。ビニールや防水加工の強めのものは、洗濯機では洗えないため、カッパやレインコートは手洗いマークのほうがメジャーかもしれませんね。
ドライ・ウェットクリーニングマークがある場合
洗濯機マークも手洗いマークも×がついていて、ドライ・ウェットクリーニングのマークがある場合は、家庭での洗濯はできません。ドライクリーニングのマークは、「F」や「P」が丸で囲まれているもの、ウェットクリーニングのマークは「W」が丸で囲まれているものです。
ちなみに、ドライクリーニングとは、有機溶剤を使って衣類を洗う方法で、水洗いよりもかなり優しくお洗濯できます。一方、ウェットクリーニングというのは、クリーニング屋さんの水洗いのこと。水洗いなら、自分でもできそう?なんて、大間違いです。プロの技術で優しく水洗いしてくれるので、なかなか真似できません。このようなマークがあったら、クリーニング屋さんに持っていきましょう。
このような洗濯表示って、実は平成28年になんと50年ぶりに変更されたのです!新しい洗濯表示、ちゃんと理解できていますか?かなり簡素なマークなので、見ただけでは何を意味するのかわかりにくい…。というわけで、洗濯表示についての記事もチェックしてください。
内部リンク:洗濯表示をイラスト付きで完全網羅!旧表示との違いや洗い方・漂白・乾燥などの確認方法
さて、それではご家庭で洗う場合の洗い方を説明します。
洗濯機で洗う場合
洗濯機で洗うのがOKなカッパやレインコートの洗い方です。洗濯機で洗えるといってもいろいろと注意事項があるので、正しく洗いましょう。
・バスタオル2枚
・ハンガー
・おしゃれ着用洗剤
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デリケートなおしゃれ着を優しく洗ってくれるのが、おしゃれ着用洗剤。柔軟剤なしでもふわっと仕上がります。柔軟剤って、実はお肌に刺激が強いのです。カッパやレインコートもエマールで優しく洗ってあげましょう。

カッパのファスナーやマジックテープなどは、すべてとめておきましょう。外したまま洗うと、生地同士が摩擦して傷む原因になってしまいます。

襟など少し汚れが気になるというところがあれば、おしゃれ着用の洗剤を少しつけましょう。

ものにもよりますが、カッパは基本的にデリケートです。そのため、必ず洗濯用のネットに入れてから洗濯機に入れましょう。

洗濯表示を見て「弱」の字が洗濯機マークの中にある場合は弱水流モード、または手洗いモード、ドライモードを選びましょう。また、ここで気をつけたいことはすすぎ時間をいつもの2倍または長めに設定することです。
防水加工のある素材は、洗濯機の排水を妨げてしまうためです。
そのため、脱水はなしにして洗いとすすぎだけで終わりましょう。

すすぎが終わったら、バスタオルでカッパを包みましょう。そして、浴室などで下に置いて、ぎゅーっと上から押して脱水します。バスタオルがびしょびしょになったら、乾いたバスタオルに替えてもう一度。

バスタオルで脱水してポタポタ水滴が落ちなくなったら、ハンガーにかけて形を整えて乾かします。このとき、必ず陰干ししましょう。
ナイロンやポリウレタンなどの素材は、紫外線に弱いため直射日光が当たるところで干すのはNGです。
手洗いする場合
洗濯機がNGな場合、おうちの洗面器または洗面台で洗いましょう。
・おしゃれ着用洗剤
・洗面器
・バスタオル2枚
・ハンガー
手洗いをするときも、洗濯機で洗うときと同じように、カッパのファスナーやマジックテープなどは、すべてとめておきましょう。外したまま洗うと、生地同士が摩擦して傷む原因になってしまいます。
洗面器に水をいれて洗濯したいカッパをいれます。もちろん洗面台に水をためてカッパを入れてもOKです。おしゃれ着用洗剤はキャップがカップになっている場合が多いと思います。キャップの底から3㎜くらいの量をいれましょう。
カッパを押し洗いします。押し洗いは、上から押すようにしてやさしく洗う方法です。気になるところはこすって洗いましょう。3分ほどおいたら、3~4回ほど「洗面器にきれいな水を溜めてすすぐ」をくりかえしましょう。
手洗いの場合も、すすぎが終わったらバスタオルでカッパを包んで、ぎゅーっと上から押して脱水しましょう。
バスタオルがびしょびしょになったら、乾いたバスタオルに替えてもう一度。
バスタオルで脱水してポタポタ水滴が落ちなくなったら、ハンガーにかけて形を整えて乾かします。このとき、必ず陰干ししましょう。
注意することも、洗濯機で洗う場合と同じです。ナイロンやポリウレタンなどの素材は、紫外線に弱いため直射日光が当たるところで干すのはNGですよ!
カビ、においが気になる場合
カッパから異臭がしたり、黒い点々でカビで出てきたりといった場合の消臭、カビ除去の方法をご紹介します。
・歯ブラシ(カビが気になる場合は)
・バスタオル2枚
・ハンガー
・洗面器
・酸素系漂白剤
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オキシクリーンは、世界中で2000万本以上も売れる人気ブランド。衣類のカビを、強力な洗浄力でしっかり落とします。お洗濯だけでなく、お風呂やキッチンのお掃除にも大活躍。おうちに1つあるだけで、お洗濯もお掃除も捗ります。
洗面器に40~50℃のお湯を入れてカッパをつけます。もちろん、洗面台にお湯を溜めて使ってもOKです。
漂白剤を大さじ1杯入れます。お湯になじませたら5分ほどつけおきしましょう。
カビが気になる場合は、カビになっている部分を歯ブラシでこすって洗いましょう。
3回目の登場です。バスタオルでカッパを包んで、ぎゅーっと上から押して脱水しましょう。そして、バスタオルがびしょびしょになったら、乾いたバスタオルに替えてもう一度、ですよね。
ハンガーにかけて形をととのえて乾かします。もちろん陰干しですよ!
洗った後にするべき2つのこと
カッパを洗って乾かして、完璧?いや、違うんです。これからすべきことが次の2つです。
・アイロンをかける
・撥水スプレーをする
何のためにやるかって?これは、撥水加工のためです。撥水加工とは、レインコートが水をはじくためにされた加工のこと。洗濯するとこの撥水加工が弱くなってしまうんです。ところが、アイロンをかける、また撥水スプレーをすることでこの撥水効果を維持することができます。
アイロンをかける
アイロンをかける前に、必ず洗濯表示を確かめてアイロンOKかどうかをチェックしましょう。アイロンのマークに大きく×が入っている場合は、アイロンをかけられません。
・アイロン
・アイロン台
・アイロン用の当て布(もしくは、手ぬぐいや薄い綿のハンカチ)
カッパをアイロン台に置いたら、アイロンの温度を設定します。アイロンマークの中に「弱」、「中」などの字があると思います。それに従いましょう。
当て布をカッパの上においてそのままアイロンをかけます。
ファスナーやロゴにはアイロンを当てないようにしましょう。
これは、ゴムやプラスチックでできている場合、溶けてしまう可能性があるため。シワを軽く伸ばす程度に全体的にかけたら完成です。
撥水スプレーをする
続いて、撥水スプレーをする際に注意すべき点をご紹介します。撥水スプレーはホームセンターなどで販売していて、撥水加工を復活させるスプレーです。
3M 防水スプレー 速効性
スプレーした後に約1分で乾くという速乾性が魅力!お出かけの直前でも防水できちゃいます。カッパなどの衣類にはもちろん、革靴やスニーカーの防水にも使えます。雨が多い梅雨の時期など、重宝すること間違いなし!これはただカッパ全体がしっとりする程度にスプレーするだけですが、気をつけるべき点が3つあるので説明します。
スプレーは20cm以上離す
スプレーする際は、必ず20㎝以上離しましょう。近いところでかけてしまうと、白くなってしまう場合があります。
必ず窓を開けるか屋外で
スプレーする際は窓を開けて行うか、屋外で行いましょう。部屋にスプレーが充満すると、咳がでたり、むせたりする可能性があります。
スプレーしたら乾かす
スプレーした後はそのまま収納せずに乾かしましょう。この場合も陰干しするか、または乾燥機にかけてもOKです。
洗濯の頻度・保管方法は?
カッパの洗い方、意外に簡単でしたね。次に、カッパを洗う頻度や、乾燥させた後のカッパを正しく保管する方法をチェックしてみましょう。
カッパの洗濯頻度はどのくらい?
「カッパの洗濯はどのくらいの頻度で行うべき?」気になったので調べてみたところ、カッパを製造しているメーカーの多くが、「カッパは使用するたびに洗濯するべき」と考えていることが分かりました。「今まで一回も洗濯したことがない…」という人には、衝撃の情報ですよね。
雨というコンディションは、普通に外へ出かける以上に、汚れがつきます。さらに、カッパ内は湿度が高くなり、汗をかきやすい状態になっているでしょう。カッパをこの状態で放置してしまうと、臭いの原因になります。汚れをそのままにしてしまった場合、臭いだけでなく劣化も早まってしまうでしょう。
理想の保管方法は?
洗って乾燥させた後のカッパ。カッパ購入時についていた袋などに、小さく折りたたんでしまっていませんか?実はこの方法を続けてしまうと、カッパを傷めてしまうんです。薄い素材でできているカッパ。それを折りたたんでしまうと、折り目部分が次第に弱ってしまいます。
「子どもが保育園や幼稚園へ持っていく」 「オフィスのロッカーにカッパを保管している」などの理由で、どうしても折りたたむ必要がある場合は、たたむたびに折る部分を変えると、大切なカッパを長持ちできるでしょう。自宅で保管する場合は、ハンガーにかけて保管すると、カッパの劣化を防げます。保管場所は、直射日光の当たらない、風通しの良い場所がベストです。
とはいえ、自宅内にカッパを普段から吊るしておくのは難しく、クローゼットやタンスに入れたくなりますよね。クローゼットやタンスへしまう場合は、必ず水分が残らないようしっかり乾燥させてからしまいましょう。また、いつ雨が降ってもいいようにと車にカッパを常備している人を見かけますが、これもNGです。車は直射日光が当たったり、高温になりやすい環境のため、あっという間にカッパが傷んでしまったり、色褪せてしまったりします。
カッパ使用後は自宅へ持ち帰り洗濯。その後はハンガーに吊るして保管、が鉄則だと覚えておきましょう。
まとめ
というわけで、カッパの洗い方でした。傘と一緒でカッパも放置するとやっぱり臭いが気になるんです…。カッパの種類によってお手入れ方法がさまざま。きちんとそのカッパをどうやって洗うべきかを確認することが大切です。そのカッパに合った洗濯をしてあげましょう。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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