
洗濯機掃除に重曹はNG!?酸素系漂白剤でカビ・汚れを落とす正しい方法
洗濯機の掃除といえば、重曹やクエン酸を思い浮かべる人が多いのでは?実は重曹では十分な洗浄効果が得られず、洗濯機の故障やかえって汚れが残る原因になることもあります。この記事では、洗濯機掃除に重曹がNGな理由を詳しく解説し、カビや臭い・汚れをしっかり落とせる「酸素系漂白剤」を使った正しい掃除方法を紹介。定期的なメンテナンスで、洗濯機を清潔&長持ちさせましょう!
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知っておきたい重曹とクエン酸の洗浄メカニズム

重曹やクエン酸は環境負荷が少ないナチュラルクリーニングとして知られ、住まいのお掃除に使っている方も多いことでしょう。そもそもなぜ、重曹やクエン酸は汚れを落とすのでしょう?まずはその洗浄メカニズムをおさらいしていきましょう!
重曹(炭酸水素ナトリウム)で汚れが落ちる理由
重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、皮脂汚れや油汚れ、酸性の汚れを中和・分解する働きがあります。粒子が細かく軽い研磨作用もあるため、ぬめりやこびりつきにも効果的です。
重曹が適している住まいの掃除
・コンロ、レンジフードの油汚れ
・電子レンジ内の汚れ・臭い取り
・シンクの汚れ、ぬめり
・浴槽の皮脂汚れ・水垢排水口のぬめり・臭い
・便器の軽い尿ハネや臭い対策
・カーペット・ソファの軽い消臭
・ぬいぐるみの消臭・ホコリ取り
・靴箱
・下駄箱

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クエン酸で汚れが落ちる理由
クエン酸は酸性で、水垢や石けんカス、アルカリ性の汚れ(カルシウム成分や尿石など)を中和・溶解する作用があります。さらに、クエン酸には抗菌効果もあるため、キッチンや浴室まわりの掃除にもよく使われます。
また、重曹とクエン酸を組み合わせると、化学反応によって炭酸ガス(二酸化炭素)が発生し、泡が汚れを浮かせて落とす効果が期待されます。この“発泡反応”は排水口や狭い隙間の洗浄に便利ですが、洗濯機内部のように入り組んだ構造では効果が限定的な場合もあるため、用途に応じた使い分けが重要です。
クエン酸が適している住まいの掃除
・蛇口・シャワーヘッドの白い水垢
・鏡のウロコ状の汚れ(軽度)
・排水口や浴槽のぬめり・臭い
・便器の黄ばみ・尿石
・便器まわりの臭い対策
・アンモニア臭を中和・消臭
・電気ポット・ケトルの内部洗浄(湯垢除去)
・シンクの水垢・白い汚れ
・ 洗濯機の柔軟剤投入口・洗剤ケース
・水タンク内部のミネラル汚れ・ヌメリ(※金属部品がある場合は注意)

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洗濯槽の掃除に重曹・クエン酸は使える?

家中の掃除に使える重曹やクエン酸ですが、洗濯機の掃除には使えるのでしょうか?結論としては“NO”。各メーカーも重曹やクエン酸の使用は控えることを明記しています。しかし、重曹やクエン酸は体や環境にやさしいイメージがあるため、洗濯機の掃除にも使えると思っている方が多いのではないでしょうか。
SNSや一部のネット記事では「重曹とクエン酸で泡掃除」、「簡単エコ掃除」などと紹介されることもありますが、実はこれらの方法は洗濯機内部の汚れにはあまり効果がなく、逆にトラブルの原因になることもあることを覚えておきましょう。
NGポイント1:重曹ではカビや洗剤カスは落ちない
重曹は弱いアルカリ性で、キッチンの油汚れや酸性のニオイに効果を発揮します。しかし、洗濯機の中の汚れは主に皮脂、洗剤カス、黒カビなど。これらはアルカリ性や中性のものが多く、重曹では十分に分解・殺菌できません。
また、重曹は水に溶けにくく、洗濯機の内部に残ってしまうことがあります。これが原因でぬめりや目詰まりを起こしたり、カビの温床になったりするリスクも。
NGポイント2:クエン酸は金属部品を傷める可能性あり
クエン酸は水垢やアルカリ汚れに効果的ですが、酸性の性質が強いため、洗濯機内部の金属部品(とくにステンレス槽や配管)を腐食させる恐れがあります。また、洗剤の成分や水に含まれるミネラル分と反応すると、臭いが発生したり、汚れが再付着してしまったりすることも。洗濯機の中は目に見えない構造も多いため、知らないうちに機械を傷めてしまうリスクがあります。
洗濯機掃除には酸素系漂白剤がおすすめ
洗濯機の内部の黒カビや皮脂汚れ、洗剤の残りカスをしっかり落としたいなら、酸素系漂白剤が効果的です。酸素系漂白剤は発泡の力で汚れを浮かせてはがし取り、除菌・消臭まで行えるのが特徴。洗濯機専用のクリーナーにも使われている成分なので、衣類や金属にもやさしく、安心して使えます。
酸素系漂白剤で洗濯機をしっかり掃除する方法【縦型タイプ】

・ゴム手袋
・ごみ取りネット
洗濯機の「槽洗浄モード」や「標準コース」を選び、高水位に設定。40℃以上のお湯を使うと過炭酸ナトリウムの洗浄力がアップする。
高水位なら300~500g程度(市販の洗濯槽クリーナーなら1袋)入れる。
洗浄液をしっかり槽の裏まで行き渡らせるために「つけ置き」をする。この間に浮いてくる汚れ(黒いカスなど)が見えることも。つけ置き中はフタを開けておくと、カビの抑制にもつながる。
ゴミ取りネットでこまめにすくっておくと、排水後の詰まりを防ぐことができる。
洗剤カスや汚れが残らないように、すすぎ2回が理想。フィルターや洗剤投入口もついでに洗っておく。
フタを開けてしっかり内部を乾かす。ゴミ受けや排水フィルターのチェック・掃除を忘れずに。
ドラム式洗濯機は専用クリーナーがおすすめ

ドラム式は構造上つけ置きが難しいため、各メーカーが推奨するドラム式専用洗濯槽クリーナーを使用することをおすすめします。手順は、「槽洗浄モード+酸素系漂白剤」を使って、説明書通りに行います。無理につけ置きすると水漏れのリスクがあるため注意しましょう。

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洗濯機は正しい洗浄剤選びが寿命と清潔のカギ

重曹やクエン酸は確かに便利な掃除アイテムですが、すべてに万能ではありません。精密な洗濯機を湿気の多い場所で使用するには、用途に合った専用の洗浄剤を使うことが大切です。
月に1回程度の定期的な掃除を酸素系漂白剤で行うことで、黒カビ・ニオイ・雑菌の繁殖を防ぎ、洗濯物のニオイ移りやアレルギー対策にもつながります。正しい知識で、安全・効果的に洗濯機をキレイに保ちましょう!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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